公益社団法人島根県林業公社の定時社員総会が開催され、理事の立場と社員である津和野町長として出席をしてまいりました。
議案の主なものは令和4年度事業報告及び決算報告についてであり、事業の柱である分収造林事業では、島根県林業公社第5次計画に基づいて、主伐対象団地の主伐（更新伐）と伐採跡地の更新（植栽・下刈り）、保育対象団地の間伐などを実施しております。
令和2年度より収穫事業の効率的な推進を図るため、県内森林組合をはじめとした民間事業体と専門班の協定締結を行っており、これによって収穫事業の進捗が見られ、令和5年度には計画の達成が実現できる見込みとなっております。
事業のもう一つの柱である林業労働力確保支援センター事業では、事業体への専門家派遣、林業従事者に対する知識・技術向上のための研修の実施、就業希望者に対する体験研修や現場見学会の実施、高校が実施する林業体験活動への支援などを行っております。
決算においては、事業活動収支差額が依然としてマイナスとなっておりますが、支払利息を除いた場合にはプラスとなるなど、改善の兆しが見えはじめております。
森林・林業を取り巻く見通しは依然として厳しい中にも好転しつつあることが当公社の決算からも実感できるようになっており、津和野町においてもこの傾向を林業振興や脱炭素社会の構築につなげてまいりたいと考えております。
