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藩校養老館

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藩校養老館は、津和野藩主亀井氏8代矩賢が、天明6年(1786)、「下中島堀内」(現在の津和野小学校裏付近)に創設した津和野藩の藩校です。創設当初は儒学を主として漢学、医学、礼学、数学、兵学などの学科が設けられていました。その後、11代茲監は嘉永2年(1849)に新たに国学や蘭医学を設け、規模を拡大するともに人材育成に力を入れました。

創設時の建物は、嘉永6年(1853)の大火で焼失してしまいましたが、安政2年(1855)に現在地に移転して再建され、明治5年(1872)に廃校となりました。

 ここは幾多俊才を輩出した藩校として名高く、西周(近代日本哲学の祖)、森鴎外(文豪・軍医総監)、福羽美静(国学者・明治天皇待講)、山辺丈夫(日本紡績業の父)、小藤文次郎(日本地質学の父)、高岡直吉(初代札幌市長)、堀藤十郎(中国の銅山王)、福羽逸人(日本近代園芸の祖)、加部厳夫(国学者、「君が代」選定に携わる)など、後に全国に名を馳せた人物が学びました。

現在は、武術教場(槍術・剣術)と御書物蔵の建物を含む敷地が当時のまま残り、県史跡に指定されています。

これらの建物は昭和46年に修復されていましたが、再び老朽化したため、平成27年から全面解体によって保存修理工事及び改変箇所の復元工事を行い、平成31年3月に竣工しました。武術教場内部には、養老館の沿革や、養老館に関わる偉人を紹介するパネル展示を行い、4月から一般公開しています。

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  ◇開館時間   9:00~17:00

  ◇入館料   100円(館内見学のみ)

            ※ただし、下記の方は無料入館できます

              ・津和野町民

              ・障がい者手帳または療育手帳の交付を受けている方

               及びその介護人

              ・津和野町内の職場に勤務されている方

              ・小学生未満

  ◇休館日   12月30日~1月4日

 
 所在地
〒699-5605 島根県鹿足郡津和野町後田ロ66
 
お問合せ
TEL 0856-72-0300(津和野町郷土館) 
 
 

 

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