分かりにくいかと思いますが、準備を整え鷺舞神事の開催を待つ殿町通りです。
国重要無形民俗文化財及びユネスコ無形文化遺産である鷺舞神事は津和野町を代表する伝統行事で、歴史を受け継いだ格式ある舞は優雅であり、毎年の7月20日と27日、多くの見物客の心を惹きつけます。
一方で、私としては本番を待つ会場の静かな様子にも厳粛さを認め、そして夏の風物詩の到来に趣を感じたことから、写真に収めて見ました。
少し前に暑い中、ボランティアの方々が汗をかきながら準備をされているところを通りかかり、苦労されている様子を目にしたことで、普段見慣れた殿町通りの光景がまぶしく映ったとも言えます。
青い空、白と黒のなまこ壁、土色に舗装された殿町通り、そして亀井家の家紋が入った鷺舞の道具と門に飾られたしめ縄、すべてが調和し、世界に誇る伝統行事を静かに待つ佇まいに緊張感と高揚感が沸いてまいります。
関連行事である弥栄神社での茅輪神事、神木欅への注連縄奉納、未明のふれ太鼓などと合わせ、鷺舞保存会、当屋を構成する家々、縁の下の力持ちとして支えておられるボランティアの皆さま、そうした多くの方々のご尽力が毎年積み重ねられることにより伝統文化が継承されております。
国重要無形民俗文化財、ユネスコ世界文化遺産の価値とは、そういうことなんだと再認識し、静かに本番を待つ殿町通りを見ながら、関係者の皆さまへ敬意の心を寄せるひと時でありました。
