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「森鷗外ゆかりの洋画家小堀四郎」展(令和8年6月14日)      

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松江市からの出張の帰りにグラントワに立ち寄り、開催中の「森鷗外ゆかりの洋画家小堀四郎」展を鑑賞してまいりました。

小堀四郎は森鷗外の娘の杏奴(あんぬ)と結婚し生涯を共にしております。愛知県名古屋市生まれで、東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業後、帝展に入賞するなど早くから画家としての才能を発揮し、将来を期待されておりましたが、その後の美術界の混乱を契機に画壇との関りを一切断ち、絵を売ることなどせず、80歳で個展をするまでは自らの芸術に一心に向き合ったと紹介されております。

この度の企画展では、世田谷美術館や世田谷文学館、豊田市美術館所蔵のものを中心に生涯に渡って描いた作品を、師匠である藤島武二や妻の杏奴の作品と共に展示されておりました。

名声や利を求めず自らが追及する芸術の道を、信念をもって歩んだ小堀四郎の作品は一つ一つが哀愁を感じ、胸に迫るものでありましたが、特に私は代表作とも言える「二人で歩いた厳しい道」に心を引きつけられました。

夫婦でともに歩んだ険しい道のりを超えてたどり着いた境地が表現されているようであり、自分の人生を振り返るような思いで没頭し、しばらくの間その場を離れることが出来ませんでした。
絵画を通して、人としてのあり方と人生の歩みについて啓発を受けるような、そんな素晴らしい作品でありました。

同企画展は4月25日から6月15日までの予定で開催されており、以前から気になっていたもののスケジュールが合わず、終了日までのところでぎりぎり間に合いましたが、鑑賞出来て良かったと心底思っております。

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