同志社創立150周年記念式が国立京都国際会館で開催され出席してまいりました。
1875年11月29日に新島襄により同志社英学校が開校されて以来、本年150周年を迎えます。
「志を同じくする者の結社」として創立され、「キリスト教主義」「国際主義」「自由主義」の理念の下、一貫教育を担う総合学園として発展し現在に至っております。
新島襄の志した精神は現在に至るまで受け継がれており、「学問の追求だけではなく知識と品行を有し、自ら立ち自ら治める人民の養成」する場として、志を同じくする者の輪を広げてきたことが150周年記念のパンフレットに記されております。
私も4年間の大学生活を通して青春時代の思い出とともに貴重な経験と学びを受けてまいりました。
同志社大学OBの市町村長によるクローバー会が結成され、毎年8月に参集し大学学長にもご出席いただき様々な交流を行っておりますが、今でも啓発を受ける大切な機会となっております。
式においては、同志社総長・理事長である八田英二先生、小原克比博同志社大学学長によるご挨拶がありましたが、建学の精神とも言える「良心教育」、つまり「自らの信念に基づいて行動し、他者や社会に責任を果たす人物を養成する教育」を今後も礎として行く方針が示されました。
その言葉を聞きながら津和野町教育ビジョンに示されている目指すべき人材と教育の魅力化の取り組みが非常に共通したものであるとの認識を持ち気持ちが高ぶりました。
そして、かつて新島襄は勝海舟に同志社の教育の完成には何年要するかと問われ、数百年かかると答えたとのエピソードが紹介されるとともに、少子化の影響により大学入学者数が相当に減少することが予測される中ながらも、建学の精神を忘れることなく独自性を打ち出し、良心を社会の中で発揮する人間の育成大切にして行くとのお話は深く胸にささるものでありました。
人口減少等の課題を認めながらも、教育の町として歴史を積み重ねてきた津和野町の特性に誇りを持ち、教育の魅力化によるまちづくりを信念もって続けることで花を咲かすことができると誓いをあらたにする素晴らしい記念式でありました。
