太皷谷稲成神社の御田植祭が執り行われ、参加いたしました。
本年も10時からの本殿における神事に続き、名賀地区にある神田に移動し、お田植を行いました。
苗を手に取り、ひとつひとつ植えて行く作業は短いながらも特別な時間でありました。
世界で起っている紛争や経済の混乱は、私たちの生活にも影響を及ぼしており、先が見通せない懸念が不安を増幅しております。
なぜこんな事になっているのだろうと、熟考しても混迷を深めるだけでありますが、そんな時はまず様々な事象を寛容するべく泰然と心を保つことが大切ではないかと思っております。
言葉としては簡単でも、実践するのはなかなか難しいことでありますが、お田植に集中する時間が気持ちにゆとりをもたらしてくれたように感じております。
泥の匂いを感じ、水の張った田んぼに向かいながら、座禅に臨むような無心の落ち着きを取り戻した感覚でありました。
農家の方々からは生産の苦労を知らないものがとお叱りを受けるかもしれませんが、普段農業に従事していない者にとっては、かけがえのない体験をさせて頂いたことを有難く思っております。
貴重な機会を与えて頂いた太皷谷稲成神社の皆様、農事組合法人なよしをはじめとする名賀地区の皆様、JA関係者の皆さまに心から感謝を申し上げます。
そして本年も津和野高校の生徒さんが多数参加されておりました。
それぞれが貴重な体験をされたことと思いますが、行事を通して一緒に学ぶことができたことをうれしく思っております。