津和野町で自伐型林業に従事されている皆さんとの活動報告並びに意見交換会を行いました。
本町で推進している自伐型林業を今後更に有効的なものにして行くべく、現場の皆さんとの意見交換等を通して、現状の課題を私自身が把握することを目的として実施いたしました。
会議ではまず、林政アドバイザーを務めてもらっている石田佑佳さんより、鳥取県智頭町で先般開催されたイベント「DEEP FOREST BOX」に参加した報告をして頂きました。
全国各地で活躍する自伐・小規模林業家等が集結し、これまでの実績やこれからの林業界、地域との関わりについて意見交換をし、将来の地域林業を考え学び合うイベントです。
智頭町と本町は、人口や面積、森林率等がほぼ同じであるのに比し、人工林率や人工林面積は智頭町の方が高いという違いがあります。
こうした中で、自伐型林業に力を入れておられ、特定地域づくり事業協同組合を活用した人材確保や育成に取り組んでおられる状況等は大変に参考になるものでありました。
次に、本町で自伐型林業を支える従事者の皆さんから活動報告とともに、採算性の状況、町や国による補助制度の課題などについてお話を聞いております。
それぞれが本町の山林の状況や地形などを研究し、仕事の精度を上げておられることを頼もしく感じております。
町の補助制度等を改善することによって更に効率性が上がり採算性を高めることにもつながる具体的な提案を受けておりますので、森林環境税の活用と合わせ検討してまいりたいと思います。
また、林野庁をはじめ国関係者へ要望活動や意見交換を行う際に、私自身が現場の課題を詳細に語ることは、要望の説得力を上げることにもつながります。
そうした観点からも有意義な報告会となりましたことを感謝しております。
美しい森林づくり条例を制定し、災害に強く環境にやさしい森林を整備して行く上で、自伐型林業は重要な役割を担っており、今後も従事者の皆さんと共通認識を持つことを大切にしながら各種施策を進めてまいりたいと思います。