3月26日開催の津和野町議会3月定例会最終日に審議された議案のうち、令和7年度予算について、報告いたします。
令和7年度については、歳入歳出予算総額を93億9,600万円としておりますが、ここでは予算規模の大きな事業や新規に取り組む予定の事業について紹介させて頂きます。
まず新規事業ですが、消防軽積載車調達事業として940万8千円を計上しており、第3分団に配置している小型ポンプ車の更新を行います。
町営バス車両更新事業としては1,094万8千円を計上しており、町営バス木部線及び野中線において走行している町営バス車両の更新を行います。
平成21年に策定した津和野町景観計画ですが、現在ではメガソーラーなどの策定当時には無かったケースも想定されるようになっており、新たな計画を策定する必要性が生じております。
このため景観計画改定業務委託料として437万6千円を計上しております。
津和野高校の未来共創科新設に伴うデジタル人材の育成を図ることと連携し、町民と関係交流人口がデジタルを通して学び合い、かつ企業誘致を目指すことを目的とした拠点づくりを行う事業として313万5千円を計上しております。
津和野高校の寮の新設に伴って休止しておりました交流センターひまわりの改修を行う工事請負費です。
町内に事務所を有する林業事業者が人材を確保するための支援事業として、2事業合計で108万円を計上しております。
財源は森林環境譲与税を活用いたします。
農業関係では、資材費等の物価高騰に対応するため農政会議各部会に支援を行う事業として300万円、有害鳥獣対策に伴う資材費高騰の影響を軽減する目的にて補助率のかさ上げを図る事業として100万円を計上しております。
防災対策としては、農業用水の貯水池として利用されていない防災重点農業用ため池について、決壊による水害等の災害を防止する目的にて廃止工事を行う事業として1,001万を計上しております。
工事箇所は下谷ため池(日原地内)を予定しております。
また、農道橋の長寿命化対策事業として、中州橋(直地地区)の補修を行うため同じく1,001万を計上しております。
道路改良においては、昨年新規に設計料を組んだ町道円の谷線と町道滝元線について工事に取りかかる計画であり、それぞれ4,178万円と1,680万円を計上しております。
継続の道路改良工事についての引き続き実施してまいります。
また、道路長寿命化関連としては、直地橋と脇本大橋の設計費2,860万円を、下小瀬橋、大蔭橋、法師橋の3つの橋梁の対策工事費として1億5,365万円を計上しております。
教育関係費では、町内の小学校と中学校に英語コーディネーターを派遣する事業として660万円を計上しております。
英語コーディネーターが教員と連携し授業効果をあげることを目指すもので、特に教員が不在の小学校において成果を期待しております。
2030年に開催される島根かみあり国スポにおいて津和野町はスポーツクライミング競技の開催地となっておりますが、この度競技力の向上と選手及び競技役員の育成を目的として日原特定公園多目的体育館(池河地区)にリードウォールを設置する工事費1,760万円を計上しております。
最後に、現在実施している津和野庁舎の耐震補強・改修工事について、令和7年度分として3億37万9千円を計上しております。
尚、令和6年度においては津和野庁舎の耐震化及び電話設備等の関連工事に伴う予算を2億178万2千円計上しております。
文化庁よりの補助金及び合併特例債を財源として令和7年度中の完成を目標に実施しております。
以上、全ての議案について承認を頂きましたが、議会からは様々ご意見を頂いており、予算執行にあたっては更なる検討を重ね、取り組んでまいりたいと思います。