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高津川森林組合合併25周年(令和5年9月1日)

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高津川森林組合が合併25周年を迎えられ、記念式典にお招きを頂き出席をしてまいりました。

当組合は平成10年に、益田圏域の7市町村(当時)の単位で組織されていた森林組合が合併し発足しました。
当時、森林面積が日本一、組合員数も県下一という規模であり、高津川を名に冠した全国に誇れる森林組合が誕生したと言えます。

私も理事そして合併後3代目の組合長として当組合とは深い関わりを持ってきた経験があり、愛着のある組織です。
今は津和野町長という立場でもあり、そのような関係からご配慮を頂き、式典当日はあいさつの時間を設けて頂きました。

森林林業を取り巻く環境は非常に厳しい状況であり、合併後いかに組織改革を行い、経営を安定化させるかということが重要な課題でありました。
私の理事や組合長時代にも支所の統廃合をはじめ様々な改革のための活発な議論を理事会等で行い、役職員一丸となって取り組んできたことを今でも鮮明に覚えております。 

この25年間、絶えずこうした改革が行われ、その結果として厳しい環境の中にあっても、経営を軌道に乗せ生き抜いてこられたものと拝察しております。
この度長年の懸案でありました本所施設の新装が実現されたことは、その成果として象徴されるものであると理解しており、特に現世代の役職員の皆さまに敬意を表するしだいであります。

あわせて、森林組合の運営に携わってきた一人として、ご支援を頂いてきた国、県、益田市及び吉賀町、津和野町、そして森林林業関係団体に心から御礼を申し上げます。

今後も引き続き林業業界を取り巻く環境は厳しいものと想像しております。
しかしながら、地球温暖化の進行等、社会情勢の変化が著しい中で、ほんの少しではありますが明るい兆しが見え始めているようにも私は感じております。

津和野町では昨年にゼロカーボンシティ宣言を行い、同じく昨年より稼働した木質バイオマスガス化発電を核とした脱炭素社会を目指す取り組みを始めております。
また美しい森林づくり条例を制定して、災害に強い森づくりを各種施策において進めてもおります。

こうした中、国においては、森林環境税が創設されるとともに、Jクレジット制度にも本腰を入れ始めており、今後の森林整備を行う上での貴重な財源になるものと期待を寄せております。

世界に目を向けますと、地球温暖化が全人類の真剣な取り組みが必要なレベルにまで危機感が増しており、また、世界人口の増加に伴う水不足の深刻な課題もクローズアップされてまいります。
このような情勢において、今後我が国の森林林業に対する注目は一層大きくなるとともに、それはこれまでの厳しい環境からの転換点になりうると期待をしております。

そして、高津川流域の森林林業を守り発展させて行く中核として当組合に対する期待は、こうした社会情勢の変化に比例して更に大きくなると考えております。
担い手不足など様々な課題もありますが、森林林業にとって明るい時代が訪れることを強く信じ、津和野町としても当組合とこれまで以上に連携を図りながら、諸施策を展開してまいりたいと考えております。

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