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奄美群島日本復帰70周年記念フォーラム「美術館を活かしたまちづくり」(令和5年5月27日)

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鹿児島県奄美市にて「美術館を活かしたまちづくり」が開催され、「歴史文化は宝もの」と題して津和野町の取り組みをお話してまいりました。
市民有志の「フォーラム奄美23」と奄美市教育委員会の共催によるものです。

安野光雅美術館の大矢館長による「美術館づくりを手伝って」と題しての40分間の講演につづいて、私から40分間、本町の紹介をさせて頂きました。
その後40分間程度会場の方から様々なご質問やご意見を頂きましたが、奄美市民の皆さまの歴史文化やまちづくりに対する意識の高さを感じ、敬意を表するしだいです。

講演にあたっては本町の素晴らしい歴史文化財産や街並みを写真で見て頂く方が伝わりやすいとの思いでパワーポイントによる資料を、事前に時間をかけて作成しましたが、その作業を通して、町長としてこれまでの13年間に実施してきた歴史文化財の保存活用事業を振り返る良い機会ともなりました。

長年の懸案であった津和野城跡の石垣修理工事に着手したこと、堀庭園と関連施設の保存事業、藩校養老館の修復をはじめ歴史的風致維持向上計画を国から認定頂いた上での殿町通り掘割、街灯、各種案内看板、津和野駅、稲成丁線石畳、見晴らし広場の整備などを行ってまいりました。
これらは多額の事業費を伴うものですが、国及び県より多大なご支援を頂くことにより実現可能であったことを改めて感謝してもおります。

そして、多くの文化財や古き良き街並みが町民の皆さまの歴史文化に対する高い意識と尊い志に支えられ継承されてきたことが本町の一番の誇りであると認識しております。
当日の講演においても、鷺舞や流鏑馬の保存会、旧堀氏庭園を守り活かす会、津和野まちなみ保存会などを紹介し、本町の歴史文化財が町民の皆さまの長年に渡る地道な活動により守られてきたことをお話してきたところであります。

大矢館長におかれては、とても分かりやすく、安野光雅美術館立ち上げの経緯や美術館を活かした取り組みをお話し頂きました。
私の話は言葉足らずの点が多々あったとの振り返りをしておりますが、写真等の資料を通して、少しでも本町の素晴らしさが伝わっていれば幸いです。

奄美市の歴史に根ざした素晴らしい文化が市民の皆さまの手により守られて行くことを願っております。本町においても大切な文化が次代へと引き継がれ、そして全国で各地固有の文化が継承されて行くことを通して、日本という国が日本らしさを失わず平和に継承されていくことへ思いを寄せる奄美市での一日でありました。

奄美群島日本復帰70周年記念フォーラム「美術館を活かしたまちづくり」 奄美群島日本復帰70周年記念フォーラム「美術館を活かしたまちづくり」

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