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西周シンポジウム(令和4年11月12日)

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藩校養老館にて西周シンポジウムが開催され、出席をいたしました。
当シンポジウムは20年前より島根県立大学主催にて津和野町において開催頂いており、本年が19回目(一昨年、コロナのため中止)を迎えます。

本年は20周年の記念すべき年であり、大阪市立大学名誉教授高坂史朗先生、専修大学教授菅原光先生、島根県立大学名誉教授村井洋先生、そして郷土史家であり西周顕彰事業事務局を務めて頂いている山岡浩二さんに、20年の振り返りのお話を頂いた後、今後の展望や意見交換を行いました。

お話を頂いた皆さんの共通の話題として登場してまいりましのが、島根県立大学井上厚史先生です。残念ながら本年4月にお亡くなりになりましたが、井上先生の気さくなお人柄により、西周研究の人的なネットワークが広がっていった様子がうかがい知れ、改めて井上先生のご功績に感謝したところであります。

西周シンポジウムをご縁に島根県立大学と津和野町は5年前の平成29年12月2日に、「西周研究にかかる連携・協力に関する協定」を締結し、その中心事業として「西周新全集」の刊行を目指し、研究と準備が進められております。
西周全集から更に研究が深められ刊行する新全集は、今後の西周研究の推進力になるものと各界から大きな期待が寄せられており、津和野町にとっても重要な情報発信につながって行くと思っております。

本町においても、協定締結を契機に「西周賞」を創設し、優秀な論文に対して表彰を行いながら、若手研究家の育成支援を進めているところであります。
また昨年には岡山県津山市、大分県中津市と「三津同盟」を結成し、洋学・蘭学にまつわる学術交流による文化・教育、観光振興を目的とした事業を始めたところでもあり、西周はその核になる存在と位置付けております。

合わせて、町民の皆さま、特に子ども達へ、本町から西周という素晴らしい人材を輩出したことを誇りとして頂けるように、その功績等を分かりやすく伝えて行く努力をしてまいりたいと考えております。

当日は、講師以外にも、全国から西周研究に携わっておられる方々にお越し頂いておりました。
西周の偉大さとともに、その研究に多くの優れた人材が関わって頂いていることを感謝し、頼もしく思うシンポジウムでありました。

西周シンポジウム

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