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全国史跡整備市町村協議会全国大会(令和4年10月5日) 

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岩手県平泉町において全国史跡整備市町村協議会の全国大会が開催され、理事の立場にて出席をしてまいりました。
当協議会は国指定史跡を有する市区町村により組織され、現在623の自治体が加盟しております。

毎年、全国持ち回りで全国大会が開催され、開催地が有している史跡の保存活用の研修や会員の情報交換を行っております。
私も理事という立場とともに、文化庁からも多くの方々が参加されますので、本町にとって大切な文化財行政を推進するために、ネットワークを深める重要な機会として、意識してスケジュールを調整し参加に努めております。

当日は役員会の開催とともに文化庁より令和5年度の史跡整備に関わる予算の概算要求について説明を頂いたほか、元文化庁長官で現在平泉文化遺産センター名誉館長である近藤誠一先生による「ふるさとの魅力~史跡に蓄積された人文知」と題しての講演会が行われました。

近藤先生のお話では、温暖化による異常気象の加速や新型コロナウイルス感染症の拡大、ロシアによるウクライナ侵攻等による国際秩序の不安定化など、現在私たちが直面している問題は、人間が作り出した大問題の氷山の一角であり、解決するためには水面下にある氷山全体を見ることが必要であるとともに、人間はどう生きるべきかを人文知をもって考えることが大切であるというものです。
ご講演の詳細をここで記すことは自粛するのがエチケットと考えておりますので、私なりの解釈にて要旨を記すことをご了承頂きたいと思いますが、その解決の糸口は史跡に学ぶことにあるとのお話は強く心に響くものでありました。

津和野町は数多くの史跡をはじめとする歴史文化財産を有しておりますが、まずは地元の財産と歴史を今一度多くの町民の皆さんとともに学習することが大切であると改めて思います。
その上で全国各地の更には世界の歴史文化財産において人類が蓄積してきた叡智を学ぶことで、人間としての生き方の啓発を受けることにもつながるという重要な気づきを頂いたご講演でありました。
尚、当日の大会では
〇史跡等買上の充実、〇史跡等整備活用事業の拡充、〇埋蔵文化財発掘調査等の充実
を盛り込んだ大会決議を私より読み上げさせて頂き、承認されております。

全国史跡整備市町村協議会全国大会 全国史跡整備市町村協議会全国大会2

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