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〜バルトソフトウェア株式会社・大石さんインタビュー〜

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〜バルトソフトウェア株式会社・大石さんインタビュー〜

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バルトソフトウェア株式会社でエンジニアとして働く大石さん

 大阪に本社を構えるIT企業のバルトソフトウェア株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長・山下巨樹、以下「バルトソフトウェア」)は2015年、島根県津和野町にサテライトオフィス「津和野開発室」を開所しました。バルトソフトウェアは社会インフラや工場で活用する機器組み込みソフトウェアの開発、パソコン・スマートフォン向けのソフトウェア開発を受託しているIT関連企業で、大阪と津和野の他に、和歌山にもオフィスがあります。

 バルトソフトウェアでソフトウェアエンジニアとして津和野町へIターン移住をした大石和也さんに、なぜオフィスを津和野へ進出したのか、またご自身の転職や移住についてお話を聞きました。

なぜ、大阪のIT企業が津和野町に進出を決めたのですか?

 津和野町との関わりは、創業社長(現・代表取締役会長 山越正俊)とのご縁が発端です。

 山越が高校生だった頃、父親の転勤先だった津和野町の日原(にちはら)地区に一時期住んでいたことがあったそうです。

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「山陰の小京都」として観光地でもある津和野の街並み

 バルトソフトウェアの創業後、大阪で津和野出身者が集まる財界の交流会があり、当時の山越社長が津和野町の下森博之町長にお会いしたことがきっかけだったと聞いています。津和野町は企業誘致を積極的に行っていて、町長自ら津和野町への誘致のお声がけをしていただきました。

 その頃にはバルトソフトウェアは大阪と和歌山にオフィスを開所していましたが、津和野町への進出はBCP対策(緊急事態における事業継続事前計画)の観点で決めました。遠隔地にも事務所をつくっておくことで、ビジネス継続ができる体制構築が可能だからです。

オフィス開所における”こだわり”は何かありましたか?

 すぐに使える居抜き物件がなかったので、オフィス探しは苦労したと聞いています。

 どうするか悩んだ末、古民家を購入してリノベーションをしました。昭和初期に建てられたと思われるトタンで覆った元電気店の建物です。

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【オフィス】左:内部は箱のような構造/右:鏡面加工の壁が風景を反映

 設計は大阪の「アン アーキテクツ一級建築士事務所」に依頼しました。

 街並みになじんでいる建物を活かすことを重視し、外装は一切手を加えていません。間仕切りを取り払ってスケルトンにした内部に、すっぽり入る箱のような空間を入れ込んでいます。ワークスペースは多角形の壁で囲み、通りから見える方の壁はステンレスの鏡面加工をしたものを採用しました。いろいろな角度から町の風景が映し出される設計です。

 オフィスには10人程度が働けるスペースがあります。
 設計・プログラミング・デバッグ・テストまでのソフトウェア開発プロセス全てを実施できる環境を構築しています。

大石さんが津和野オフィスに勤務することになった背景は?

 いつか田舎暮らしをしてみたいとは思っていました。
 地方移住を具体的に検討するようになったタイミングで、バルトソフトウェアが津和野開発室で勤務する社員を募集していたのがきっかけです。

 私は埼玉県出身で、大学卒業後は東京で10年間システムエンジニアとして働いていました。「城めぐり」が趣味で、日本各地を旅行するのが好きです。津和野町にも津和野城跡があったので、移住を決断する2年前に旅行で来たことがあります。その時は津和野滞在は1泊のみでしたが、「すごくいいところだな〜」と思い、その後も何度か津和野を訪れているうちに本格的に移住を考えるようになりました。

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津和野町を一望できる山の頂きにある津和野城址

 東日本大震災が起きたこともあり、以前にも増して地方への関心は高まりました。漠然とではありますが、「地方で自分の力を発揮したい」と思い始めたのです。そんな時に津和野町にオフィスを進出したバルトソフトウェアが求人を出していたので、移住と合わせて転職を決意しました。

津和野移住直後の生活とこれからの夢について教えてください。

 田舎暮らしは大変だ、という話をよく聞きますが、私の場合は割とすんなりなじむことができました。津和野の人たちも親切にしてくれましたし、職場環境も良かったです。

 ただ、東京で働いていた時とは異なり、今の仕事はプログラミングがメインなので、最初は勉強が必要でした。とはいえ、仕事にもすぐに慣れることができました。

 現在はホテルの無人チェックイン・チェックアウト端末のソフトウェア開発などに携わっていて、大阪や和歌山オフィスとチームを組んでいます。基本的には大阪や和歌山のスタッフとはリモートワークでのやり取りになります。

 津和野町は教育に力を入れていることもあるので、私自身も何かお手伝いができればいいなと考えています。バルトソフトウェアでは中学生の3日間の職場体験を受け入れて、ソフトウェアの疑似体験を提供しました。また、高校生を対象にプログラミングの授業を依頼されたこともあります。教育関連には興味があるので、今後も依頼があればぜひ引き受けてみたいです。

 仕事以外での楽しみは、弓道です。
 大学時代は弓道部に所属していたこともあり、津和野へ移住後に弓道を再開しました。20代から70代まで幅広い世代のメンバーが活動している「津和野弓友会」に所属しています。津和野町の木部(きべ)と左鐙(さぶみ)地区に道場があり、月1回の月例会の他、個人練習も行っています。

 仕事も趣味もとても充実した津和野生活を送っていますが、私たちバルトソフトウェアのメンバーと共に津和野で働きたい!という人が来てくれたら嬉しいですね。

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津和野弓友会に所属し、弓道を再開した大石さん

【参加企業募集】津和野町で進出検討する企業向けの現地視察ツアー

津和野町に本社移転またはサテライトオフィスやテレワーク・ワーケーション施設の立地や開設を検討する企業を対象に、現地視察をコーディネートします。

「都会とは違う地方でこそ、地域の社会課題に寄り添いながら事業を拡大したい。新しい社会事業に取り組みたい」

そんな企業の経営者に、まずは津和野に来て、津和野を見て、津和野を体験してもらいたいと思っています。

現地にお越しになる前に、今後の展望やご要望などをオンラインでヒアリングします。その上で、適切な現地視察のスケジュールを調整し、企業訪問やオフィスや住まいの候補先探し、ハローワークなど人材紹介機関のご案内などを1泊2日の行程で企画提案します。

令和4年度中の早期進出(もしくは進出確定)を検討している企業については、現地視察に関する旅費交通費の補助を行っています。詳しくは下記のエントリーフォームにご記入の上、ご相談事項をご記載してください。

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