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島根県指定有形文化財永明寺保存修理事業竣工式(令和4年9月25日)

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令和元年から着工しておりました永明寺の保存修理工事が完成し、竣工式にお招きを頂き出席してまいりました。

永明寺は、中世津和野城主であった吉見頼弘の開基にはじまり、江戸時代には歴代の津和野藩主の菩提寺であった古刹として、本町にとって貴重な文化財です。
平成5年に本堂・庫裏などが島根県有形文化財に指定され、平成30年には、境内地が国史跡「津和野藩主亀井家墓所附亀井茲矩墓」の一部として指定されております。
また、「津和野百景図」第二十八図「覚皇山永明寺」にも描かれていることから、平成二十七年に認定された日本遺産「津和野今昔~百景図を歩く~」の構成文化財にもなっております。

近年、老朽化が進んでいた本堂・庫裏の保存修理工事の実施にあたっては、島根県からの補助を頂くとともに、公益財団法人いづも財団や公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団からの助成を頂き感謝しております。
また、本町からも補助をさせて頂いておりますが、永明寺の関係者の皆さまにも多額のご負担を頂いており、そのご英断が貴重な文化財の保護に至った大きな要因であると敬意を表するしだいであります。

合わせてこの間、有形文化財としての保存修理工事の方法や、史跡としての保護のあり方などについて、島根県文化財保護審議会および島根県教育庁文化財課のご指導をいただくことで、無事に事業を実施することができました。
また、保存修理とともに進めてきました永明寺の建造物調査においては、津和野藩主亀井家墓所保存活用計画策定委員会や、津和野町文化財保護審議会、島根県立石見美術館の皆様にご教示頂き、新たな価値が明らかとなっております。

永明寺には森鷗外の墓があります。
没後100年の同じ年に竣工式を迎えましたことはうれしいことであり、町としても森鷗外の顕彰と情報発信を更に進めながら、文化財としての価値を一層輝かせることとなった古刹永明寺へ多くの皆さまに訪れて頂きたいと思っております。
合わせて、永明寺関係者の皆さまのご理解を頂きながら、本町の観光振興に活用させて頂きたいとお願いするしだいであります。

島根県指定有形文化財永明寺保存修理事業竣工式

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