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津和野町教育フォーラム2022(令和4年8月20日)

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「こどもとオトナの学級会」と題した津和野町教育フォーラムを開催し、参加しました。
午前中は関西テレビ放送が製作された映画「みんなの学校」が上映されました。誰一人みすてない教育を体現する大空小学校を舞台としたドキュメンタリーで、特別支援学級が存在しない学校において、様々な子どもたちが同じ教室で生活する様子が映し出されております。
学校になじめない、あるいはトラブルを起こす子どもを変えようとするのではなく、周りの子どもたちや教師が理解し支え合うことで、子どもの成長を促して行こうとする教育を実践されていることが印象的でした。本日のフォーラムのメインテーマである「多様性を認め合う」ことの実践事例として最初に理解を深める上で相応しいものであったと思っております。
午後からは、津和野高校吹奏楽部によるJAMセッションを披露頂き、続いて全体会にて(一財)つわの学びみらいの宮本理事長にファシリテートして頂きながら、(一社)UNIVA理事野口晃菜さん、(株)ADDress桜井里子さん、そして私による「多様性を認め合える町をつくるには?」をテーマとし、語り合いました。
障がいや性別、年齢、国籍、宗教などの多様性を認め合い、ともに暮らす社会、インクルーシブ社会を推進して行く専門家である野口さん、本町に拠点を整備し、全国から多くの人を迎え入れているADDressの桜井さんのお話は、多様な人を受け入れ認め合うことで町を活性化することの可能性を感じることができるものでした。
宮本理事長からは津和野高校魅力化において全国から生徒が入学し、町内から進学した生徒と県外から入学した生徒たちが同じ学校生活を通して高め合い、それが更なる魅力化につながっているお話を頂きました。
私からは、津和野高校魅力化は、地域おこし協力隊制度を活用した外部からの人材を受け入れ、町のスタッフとして学校関係者と連携した取り組みを進めることからスタートしたこと、その後、「地域おこし協力」の任務を終え元の地や新天地へ赴く者と入れ替わり、新しい人材を受け入れながら、取り組みを進化させてきたことなどをお話させて頂きました。
町を活性化するためには「若者、よそ者、ばか者」が必要だと言われます。
地域のしがらみや固定観念にとらわれず、創造力と情熱をもつ外部からの人材が、これまでの殻を破り地元の人材とコラボレートしながら、チャレンジすることが活力ある実践へとつながって行く、そんな思いを持ちながら取り組み、現在では全国から入学者を迎える学校へと成果が生まれております。
その成果は、津和野高校関係者のご努力の賜物であることは言うまでもありませんが、その中でも情熱ある外部からの若者を受け入れて頂いた学校の包容力にあるとも思っております。
一人一人の個性を尊重しながら、まさに多様性として認め合うことで、現在につながっていると思います。
オープニングトークの後は、分科会として、「インクルーシブな学校づくり」、「中高生マイプロ夏の作戦会議(1)(2)」、「保育士と語ろう会」、「日本遺産津和野百景図を教育現場で活用するアイデア募集!」、「これからの学校を語ろう!」、「子どもたちに食べて欲しい食事とは?」、「新しい生活スタイル、これからのまなびスタイル」、「つわのホイスコーレ」、「お茶会体験by“Lady go~Tsuwano~”」、「哲学対話の学び体験~哲学のまちとしての津和野」など、まさに多様な方々による語り合いの場が設定されました。最後の振り返りも含め、朝10時から夕方17時までの長時間にわたる教育フォーラムとなりましたが、多くの方々にご参加いただき、実り多い時間を共有しながら過ごすことができましたことを心からお礼申し上げます。

津和野町教育フォーラム2022

 

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