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令和2年度施政方針

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令和2年度の施政方針を公開しています。
施政方針全文は下記ダウンロードからご覧いただけます。

はじめに

令和2年第2回津和野町議会定例会の開会にあたり、令和2年度予算案をはじめとする諸議案の説明に先立ちまして、町政運営の基本的な考え方と主要施策についてその概要を申し述べ、町議会をはじめとする町民の皆様方の深いご理解と温かいご支援をお願いする次第であります。

昨年12月に発生したコロナウイルスによる新型肺炎の世界的な広がりは、終息の兆しが見えないとともに、本町においても、感染者の確認には至らない中でありながらも、町内全小中学校の休校を3月2日より実施するなど、大きな影響が出始めております。今後においても、国や県との連携を図りながら、この問題に対処してまいりますとともに、町民生活への影響を考慮しながら、必要に応じて支援策を講じてまいりたいと考えております。

毎年のように全国で頻発する災害でありますが、昨年も九州地方や関東地方で激甚災害指定を受けるほどの深刻な豪雨災害が発生しております。本町においては、幸いにも重要な被害は生じなかったものの、8月に災害対策本部を設置するなど、平成25年豪雨災害の経験と記憶が強く残る中、緊張感をもって警戒にあたってきたところであります。今後も防災・減災対策は我々行政としての最重要の使命としてその強化に取り組んでまいります。こうした中で、現在防災拠点となる庁舎の改修に向けて準備を進めているところでありますが、令和2年度は本庁舎の改修移転を行い、遅くとも令和3年には新庁舎でのスタートをきりたいと考えております。また、津和野庁舎については、災害時の防災機能を高めるため、町民のご意見も参考にしながら設計に取りかかってまいります。

同時に、毎年「記録的」と表現されるほどの降雨量とともに全国で頻発する豪雨災害を受け、地球環境の変動による温暖化の影響を生命との関連性において、これまで以上に強く意識するようになってまいりました。現在のところ有効な解決策を見出せない高津川の鮎資源の深刻な減少も、海面温度の上昇と合わせ因果関係を想像しております。地球環境の改善への取り組みは、一つの町ではあまりにも微力でありますが、それでもSDGsの理念を信じ、共有し、わが町でできることを具体的に実践することが長期的な視点ながら重要な防災対策であり、今の時代を生きるものの責任と認めているところであります。こうした中、本町は平成28年に美しい森林づくり条例を制定し、美しい森林づくり構想を策定いたしました。この理念とも合致した森林環境譲与税を有効に活用しながら、災害に強い森林づくりを進めるとともに、豊富な森林資源を活用した木質バイオマス発電等、クリーンエネルギーの推進による本町ができる地球環境に対する使命を果たしてまいりたいと考えております。

一方で、これらの事業は多額の事業費を伴うものであり、CATVのFTTH化等これまで行ってきた大規模な事業と合わせ、今後、財政負担が重くのしかかってくることが予想されます。平成17年の合併以来、本町は徹底した行財政改革と財政の健全化に取り組んでまいり、主要な財政指標のうち実質公債費比率は引き続き改善するなど、着実にその成果を見るに至っておりますが、今後の財政状況については厳しく受けとめなければなりません。

第3次津和野町行財政改革大綱実施計画に基づいた更なる改革に努めるとともに、地方交付税や過疎債の確保に取り組み、財政の健全化とまちづくりのバランスのとれた行政運営を進めてまいります。

そして、資源の効率的、効果的な配分を意識しながら、少子高齢化に対応した福祉施策、病院問題などの保健医療対策、地域活力を生み出す源となる商工観光や農林業の振興、津和野ならではの特色ある教育、文化の保存・活用、更には道路や上下水道をはじめとする社会基盤整備など、本町が抱える諸課題の解決と地域振興に取り組んでまいりたいと考えております。

以上のような展望の下に、令和2年度における本町の主要な施策等について申し述べさせていただきます。

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