島根県立大学の後援を得て津和野町が創設し、本年で第2回目を迎えた「西周賞」には、7月22日の募集締め切りまでに5点の力作が寄せられました。
最終選考会は、去る10月中旬、東京都港区において行われ、「西周新全集」の代表編集者でもある選考委員による厳正な審査の結果、受賞者が決定しました。受賞作と惜しくも受賞を逃した作品の差はごくわずかで、選考は難航したようです。
受賞者及び受賞論文は、次のとおりです。
《受賞者》
堤田 泰成(つつみだ・やすなり/31歳/上智大学大学院文学研究科哲学専攻)
《受賞論文》
「明治大正期におけるショーペンハウアー哲学受容と翻訳の問題について
―西周『百学連環』から現在までの軌跡とともに」
◆選考委員
樺山 紘一(委員長) | 東京大学名誉教授/印刷博物館館長 |
井上 厚史 | 島根県立大学教授 |
上原 麻有子 | 京都大学教授 |
川崎 勝 | 南山大学元教授/武蔵野大学客員教授 |
手島 邦夫 | 北海道科学大学元教授 |
蓮沼 啓介 | 神戸大学名誉教授 |
服部 隆 | 上智大学教授 |
なお、来る11月30日(土)に津和野町森鷗外記念館で開催される「第17回西周シンポジウム」の席上において、樺山紘一選考委員長の総括的審査講評と受賞者本人による記念講演が行われます。
ぜひともお出かけいただき、将来の西周研究を担う若手研究者の発表をご聴講ください。シンポジウムの詳細は、順次お知らせいたします。
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