鹿足郡事務組合議会の定例会を開催し、管理者として出席いたしました。
議案のうち主なものは、令和7年度予算についてであり、まずクリーンパルにちはらの運営に関わる一般会計は歳入歳出予算総額を6億9,546万5千円とするものです。
前年度と比較して3億4,789万3千円の増額となっております。
クリーンパルにちはらは、設備や装置が老朽化し、令和6年度より改良工事を行っており、令和7年度分5億9,300万円を基幹的設備改良工事として計上したことが増額の要因です。
歳入の負担金のうち津和野町分は2億9,755万3千円で、前年度比1億7,055万7千円の増額となっております。
次に、サンネットにちはらの運営に関わる特別会計は歳入歳出予算総額4億7,154万2千円としております。
前年度比1億8,214万6千円の増額であり、その主な要因は工事請負費として2億1,351万円を計上したことによります。
サンネットにちはらは、平成15年に旧日原町エリアで開局し、その後平成17年に旧津和野町エリアで供用を開始しました。
町村合併により新津和野町営として運営を開始し、平成23年には吉賀町でのケーブルテレビ共用開始に伴い、津和野町設備と一体的な管理運営を目的として、現在の鹿足郡事務組合による運営となっております。
また、平成29年からは津和野町内のHFC方式の伝送路及び伝送設備をFTTH方式に更新し、令和3年にすべての工事が完了しております。
これまでエリア拡張や設備の一部更新等を行ってきましたが、平成18年度の地上波放送デジタル化に伴う設備は19年、吉賀町整備事業により整備した設備は14年が経過し、設備・装置の老朽化が進んでいることから、経年劣化への対応が必要であり、また、津和野町エリアについても平成29年から令和3年に工事が行われたFTTH設備を今後計画的に更新していく必要があります。
一方、ケーブルテレビを取り巻く環境は、放送系においては放送高度化やテレビの視聴方法の多様化に伴う放送のIP化への対応、通信系においてはリモートワークの増加や動画配信サービスの普及に伴う通信トラフィック増加など、地域のローカルキャリアとしての対応が求められております。
このような状況から、令和7年から令和16年の10年間の更新計画を策定し、この計画に基づいて、令和7年度から令和9年度にかけて整備工事を実施するもので、この度令和7年度分を予算計上しております。
その他令和6年度補正予算を含め、全ての議案が承認され終了しております。