日本遺産10周年記念式典が京都市の二条城二の丸御殿台所にて開催され、ご案内を頂き出席してまいりました。
主催者である、あべ俊子文部科学大臣のご挨拶にはじまり、松井孝治京都市長による開催地市長としてのご挨拶、この度新しく日本遺産認定を受けられた迫俊哉小樽市長への認定証交付、特別重点支援地域に認定されている杉本和範小浜市長によるご挨拶など、国重要文化財である二条城二の丸御殿台所における厳粛な雰囲気の中で執り行われました。
また、この度新日本遺産大使に任命されたパラリンピアン池透暢氏と作家の三浦しをん氏の紹介があり、日本遺産名誉大使村田吉弘氏(料理人)及び日本遺産大使大倉正之助氏(能楽囃子大倉流太皷)と三浦氏が来場され、壇上から日本遺産に対するご自身の関わりや期待などを語って頂いております。
オープニングと式典の中では、岡山県高梁市の「備中神楽」や京都市の「柳川三味線」が披露され、文化的な薫り高い式典を更に趣ある雰囲気へと高め、素晴らしい伝統芸能を堪能させて頂いたことを感謝しております。
日本遺産「津和野今昔~百景図を歩く」は、4年前に再審査、その後条件付き認定継続となり多くの皆さまにご心配をおかけしてまいりましたが、先日、正式に「重点支援地域」として認定を頂きました。
日本遺産制度創設の2015年度に認定を頂いて以来、日本遺産センターの開設及び運営、関連文化財の維持保存など、様々な事業を実施してまいりましたので、日本遺産の看板を降ろさなければなくなるのは、大きな責任を負うことになると受けとめておりました。
民間への波及が弱いとの再審査の指摘を受け、それ以来、日本遺産活用推進協議会の皆さまを中心として議論を重ねられ、創造性と行動力を発揮して素晴らしい事業を数多く展開して頂いたことが、この度の認定継続につながったことに他なりません。
単なる認定継続ではなく、「重点支援地域」への認定という想像もしていなかった評価を頂いたことは、ひとえに協議会及び関係機関の皆さま、そして各種事業の実施にご協力を頂いた民間事業者の皆さまのお蔭であり、深く感謝を申し上げます。
この度の式典には、全国104の認定地域の中から特別重点支援地域と重点支援地域がご案内を頂いたようであり、誇りに思います。
この度の結果を励みとして、これからも協議会の取り組みをバックアップするとともに、関連文化財などの維持保存、教育への活用など、行政としての責任を果たし、日本遺産を活かした地域振興へつなげてまいりたいと思います。