西周生誕記念講演会が津和野町立森鷗外研究センターにて開催され出席してまいりました。
講師は津和野町文化財保護審議会会長である松島弘先生で、「西周 哲学に影響を与えた荻生徂徠の『論語徴』について」と題してご講演を頂きました。
お話の詳細をSNSという場に記すことはこの度も自粛したいと思いますが、西周が荻生徂徠から影響を受け、自らの思考を加えながら哲学として昇華させていった事実を、具体例を挙げ分かりやすく解説頂きました。
特に「百一新論」において、政(政治)と教(道徳)の関係性、法(秩序)と道徳(理想)の調和のあり方などのお話は、町政に携わる私にとって深く啓発を受けるものであり、改めて西周の偉大さを認識したところであります。
松島先生には、現在の社会事象を取り上げながらユーモアあふれるお話を頂き、飽きることのない時間を過ごしましたが、私にとっては津和野高校生時代の恩師でもあり、当時の授業風景を思い出しながら、現在も学ばせて頂けることに感謝しております。
長年にわたり西周をはじめ津和野町の歴史について研究を続けておられることに敬意を表するとともに、今後も私たちにご指導を頂きながら、その深い知識を財産として引き継ぐ責任も感じて行かなければならないと思っております。