津和野町消防出初式を実施いたしました。
消防・防災という面から本町の昨年を振り返ってみますと、6月に建物火災が発生し、残念ながら住宅1軒が全焼となりました。
また11月に大雨警報に伴う避難情報を発令する場面がありましたが、いずれも人命にかかわるような被害とはなりませんでした。
一方で近隣においては、山口県で山火事が発生するとともに、7月9日からの大雨では出雲市・安来市・雲南市・吉賀町に避難指示が発令されるなど県内でも被害が発生しております。
改めて災害の多発化・激甚化への対策、地域防災力の重要性を感じるとともに、消防管理者として身が引き締まる思いでありますが、同時に消防団の存在をとてもありがたく、出初式での団員の方々の規律ある様子を拝見し、頼もしく思うところであります。
消防団は地域密着力、要員動員力、即時対応力という三つの特性を持つ地域防災の中核と言われます。
また、常備消防とともに「公助」を担う機関でありながら、地域においては「共助」の一翼を担う存在でもあり、社会環境が変化していく中であっても消防団の存在意義は不変であると考えます。
近年では消防団への期待は消火活動のみならず、水防活動など災害のあらゆる分野に渡っており、ひとたび災害の危険性が高まれば団員の皆さまに大きなご苦労をおかけすることになりますが、今後も消防人としての高い誇りを持ち心身の鍛錬、技術の錬成に努め、地域住民の厚い信頼と期待に応えて頂くことを望んでおります。
厳しい寒さにも関わらず参加頂いた多くの消防団員の皆様、そしてご来賓の皆様に厚くお礼を申し上げます。
そして今年一年が無火災、無災害となりますことを願うしだいであります。