津和野町二十歳を祝う会を津和野体育館にて開催いたしました。
本年も二十歳を迎える多くの皆さんに参加を頂き感謝するとともに、若い方々のはつらつとした姿を拝見しながら、新年の祝賀ムードが更に増すような高揚感に包まれました。
令和4年に成年年齢が二十歳から十八歳に引き下げられて以来、本町ではこれまで成人式として開催していた式典を、二十歳を迎えられた方をお祝いする式典として開催しております。
今年対象となる皆さんが生まれた平成16年度は、アテネ五輪が開催され、柔道の野村忠宏選手や水泳の北島康介選手の活躍など、日本のそれまでの最多となる三十七個のメダルを獲得し、日本中が湧いた年でありました。
昨年もオリンピックとパラリンピックがパリで開催され、日本は金メダル及びメダルの総数で、海外で開かれた大会での最多数を更新するとともに、パラリンピックでも、東京大会を超える金メダルを獲得し、日本中に多くの感動と興奮をもたらしました。
世界の中で活躍する日本人選手の姿は頼もしい限りでありますが、その裏には、グローバルな視点と、気後れすることのない自らの信念をもち、厳しい練習やノウハウの習得に励む地道な努力があったからに他ならないと思います。
このことはスポーツの世界に限らず、人間としての生き方としても通じるものがあると考えており、二十歳という年齢は大人であることと同時に、一人一人がこれから歩んで行く将来に対して、十分な時間があり、大きな可能性を持っております。
皆さんには、揺るぎのない自らの信念を確立するとともに、あくなき探求心のもと積極的に自らの知性を磨き、心身を鍛錬され、様々な課題に敢然と立ち向かい未来を切り開いて行って頂きたいとのエールを送ったしだいです。
成人を境にして社会におけるいろいろな権利が与えられると同時に、社会の一員としての責任と義務を負うことになります。
18歳で成人となられてからこれまでの間、皆さんは大人としての自覚を少しずつ醸成しながら、日々過ごしてこられたものと思います。
このたび二十歳を迎えられたことを契機として、より一層一人前の「大人」としての自覚をもち、自分の良心と理性にしたがって行動されるとともに、平和で豊かな社会の建設に、自ら進んで参加して頂くことを期待しております。
立派に二十歳を迎えられた皆さんの晴れがましい門出を、ご臨席頂いたご来賓やご家族関係者の皆様と共に祝福できたことをうれしく、感謝しております。