「津和野城の新しい魅力を知る」と題した津和野三本松城築城700周年記念シンポジウムが津和野町体育館で開催され、参加してまいりました。
第31回全国山城サミット益田大会連携事業としての位置づけでもあります。
津和野城跡整備検討委員会の委員長としてお世話になっている広島大学名誉教授三浦正幸先生による基調講演と、郷土史家の山岡浩二さんをコーディネーターに津和野町応援大使でお城インスタグラマーのKAORIさん、全国の城を歩き造詣の深い落語家の春風亭昇太師匠、そして三浦正幸先生をパネリストとするパネルディスカッションが行われました。
三浦先生のご講演は津和野城が日本一の山城であることを具体的な事例を示しながら分かりやすくお話頂きました。
また、パネルディスカッションにおいても、立場や世代、性別の違うパネリストの皆さんが、一様にその素晴らしさを愛情あふれる言葉でお話頂き、津和野城が全国、そして世界に誇れる財産であることを再認識し、うれしく思いました。
そしてこの素晴らしい財産を観光等の地域活性化へいかにつなげて行くのかというテーマについても、斬新なアイディアと時代に即したVRでの活用などとともに提案を頂きました。
体験をキーワードに楽しめるイベントづくり目指して検討してまいりたいと思っております。
そして、3人のパネリストの皆さんの最後の発言では、共通して地元民がまず津和野城に対して愛着と誇りを持つことの大切さを語って頂きました。
郷土愛の強さに比例して、対外的に魅力の伝達力も高まると理解しております。
それは津和野城に限らず本町が有する多くの文化財に対しても言えることであると思っておりますが、そのためには、子どもたちへの教育や生涯学習の素材として、歴史文化財を積極的に活用して行くことで実現できると思っております。
郷土史家の山岡さんのごとく、本町の歴史に興味を持ち、豊富な文化財を自身の宝物として誇りと愛着を持つ子どもたちを多く育てることで、課題である将来的な定住対策としても成果を生み出すことができると考えます。
そのためにも、現在進めているゼロ歳児からの人づくりを信じながら、時間を要しても地道に本町の特色ある教育を更に深めて行くことが大切であると勇気をもらったシンポジウムでありました。
この素晴らしいイベントを開催頂いた津和野町日本遺産活用推進協議会の皆さまに心から感謝を申し上げます。
そして町内外からご来場を頂いた多くの皆さま方にもご礼を申し上げます。