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今日の一枚(役場津和野庁舎)

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津和野町役場津和野庁舎の耐震改修工事が始まりました。
屋根から空に向かって伸びておりますのは、工事中のクレーンです。

津和野庁舎は大正8年に鹿足郡役所として建築され、以後100年以上の年月を経て現在においても役場として使用しております。
平成8年には国の登録有形文化財として認定を頂き、文化財かつ現役の行政庁舎という貴重な施設として、観光スポットともなっております。

一方で、古い施設であるが故に耐震基準を満たしておらず、防災対策は長年の課題でありましたが、この度ようやく耐震化の改修を図ることとなりました。

改修に向けたこれまでの準備段階では、文化財としての価値を残したまま防災機能の強化やバリアフリーへの配慮を行うことなどについて、多くの検討課題がありました。
先行して隣接地に建設した増築棟と合わせ、有識者や住民代表で組織する津和野町伝統的建造物群保存地区保存審議会や津和野町庁舎建設検討委員会の皆さまに長期間に渡り様々な議論を頂いてまいりました。
アドバイスを頂いた文化庁や島根県教育庁と合わせ、お世話になった皆さまへ深く感謝するとともに、いよいよ着工したことに感慨もひとしおであります。

青空のもとで趣のある文化財施設から伸びる工業的なクレーンの様子が印象的であり、撮影してみました。

お隣の増築棟は、明治時代の鹿足郡会議事堂を再現した外観となっております。
審議会においては、擬洋風建築である寄棟屋根等についても議論がなされましたが、殿町通りや本町通り沿いの建物も様々な建築様式のものが存在しており、建築の多様性も津和野らしさの一つとして特色が位置づけられるとの結論に至りました。

2年後の完成を予定しておりますが、改修後の津和野庁舎も外観はこれまでと変わらず、全国にない文化的な価値をもつ庁舎であり、歴史文化の薫り高い津和野町のシンボルとして多くの観光客の皆さまにご覧頂きたいと願っております。

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