島根県里親大会が益田市で開催され、来賓としてお招きを頂き出席してまいりました。
当大会は、「県内の里親及び関係者が一堂に会して里親制度の意義と目的について認識を深め、里親・里子相互の親睦、養育技術の向上を図るとともに、一般にも開放して里親制度の啓発や子育て支援に資すること」を目的として、島根県里親会の主催、益田地区里親会の主管にて開催されました。
平成25年に改正された児童福祉法では、児童の健全な育成のため家庭養育優先の原則が明記され、里親制度の普及促進が図られることになりました。
更には令和4年の改正において、こども家庭センターの設置をはじめ子育て世帯に対する包括的な支援のための体制強化等とともに、里親支援に関してもその重要性と充実が示されております。
子どもたちを取り巻く生活環境は全国的に年々厳しくなっており、親の病気や経済的な理由などの事情によって、家庭で暮らせないこどもが増加しているとともに、児童虐待相談件数も過去最多を更新しているとのことであります。
こうした中で、子どもたちを家庭に迎え入れ、安心・安全な生活が出来るよう共に暮らし養育する「里親制度」の意義は大きなものがあり、それは受け入れる里親の皆さまの尊いお気持ちに支えられております。
この度表彰を受けられた里親の方が、自らが高齢になる中で、受けいれた子どもとのジェネレーションギャップに戸惑いながらも、時に反省し共に暮らし続けておられるお話を聞き、改めてそのご苦労を認識したところでもありました。
津和野町においても里親が尊い社会貢献をされておられます。
行政の使命として子育て支援の充実とともに、子どもたちが誰ひとり安心して生活が続けられるように、児童福祉の多方面への配慮を心がけてまいりたいと思います。