津和野町議会臨時議会が開催されました。
議案は6月定例議会において提出した令和6年度一般会計補正予算のうち、予備費に修正された津和野町伝統的建造物群保存地区防災事業について、再度事業実施に向けて関連予算を上程したものです。
6月定例議会後は、伝建地区周辺地域も含めた住民説明会を2回実施した上で、改めて伝建地区の防災機能を強化するためには必要な事業と認識し、議会へ承認をお願いしました。
この度の事業は、伝建地区内にあり特定物件となっている旧対青館の保存を図り、一時避難所や備蓄倉庫機能を有した防災センター施設として活用するとともに、同敷地内に防火水槽を設置して、以前より課題となっていた火災時の消化能力を向上させるものです。
歴史文化財としての価値を有する多くの建物が密集する当地区の防災機能を強化するため、国より重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けて以来、防災計画の策定を行ってまいりました。
計画策定後は国より65%、県より8.75%の補助金を頂き、計画に基づいた事業を実施する目論見であります。
尚、計画においては、当地区内の他の場所にも防火水槽を更に一基設置する予定としております。
この度の予算は、当該施設と土地の取得に伴う費用等を計上したものであり、取得後は、防火水槽の設置や防災施設への改修費用を見積もり、その後の議会において予算を議案上程する予定でありましたが、この度の議案が否決という結果となってしまいました。
反対の理由を議員一人一人から討論等において示されましたが、我々の説明が十分でなく、納得を頂くまでに至らなかったと反省しております。
この結果を受けて、当事業の今後については、文化財保存と防災機能の向上という観点から、関係する方々のご意見を更にうかがいながら、方針を決定してまいりたいと考えております。