津和野町民生児童委員協議会の総会が開催され、ごあいさつをしてまいりました。
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、津和野町内それぞれの担当する地域において、住民のさまざまな相談に応じ、必要な援助を行うほか、我々行政等に適切な支援やサービスを施すための情報提供を行うなどの「つなぎ役」としての役割を果たして頂いております。
また、民生委員は児童委員を兼ねており、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配事などの相談・支援等を行って頂いております。
当協議会は、本町の民生児童委員56名により組織され、委員の知識や技術向上を図るための研修会の実施、社会福祉協議会との連携事業、委員同士の情報交換などの活動を行っておられます。
令和5年度の事業では、三津同盟を結ぶ大分県中津市に研修で訪問されており、更なる研鑽を図られるとともに、文化を視点に始まった中津市との交流が民間において、そして福祉の部門においても促進されていることを実感し、有難く思っております。
本町においては、過疎高齢化をはじめ社会環境の変化に伴って困りごとを抱える方々が増加し、そうした方々にきめ細かく寄り添いながら福祉を充実していくことがより重要になっていると認めております。
こうした中で本町の民生児童委員の皆さまには、平素より自らの役割を地道な活動のうえ果たして頂いていることに心から感謝を申し上げます。
本年4月から、孤独・孤立対策推進法が施行されております。
これは、高齢者の孤独死や児童虐待、認知症高齢者の増加、悪質商法被害といった社会課題の解決の必要性が高まる中で、「孤独・孤立に悩む人を誰ひとり取り残さない社会」、「相互に支え合い、人と人とのつながりが生まれる社会」を目指すことを目的に制定されました。
同法律の施行を契機に、孤独・孤立対策に関わる取り組みを一層推進して行く責務を認めておりますが、高齢者や障がい者世帯の見守りや安否確認などの役割も果たして頂いている民生児童委員の皆さまのご協力を頂くことが大切と考えております。
無報酬での尊い活動であることに心からの敬意を表しながら、当協議会との連携を深め、出来る限りの支援をさせて頂き、本町の明るい豊かな社会づくりが着実に進んで行くよう取り組んでまいりたいと思います。