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SLやまぐち号復活セレモニー(令和6年5月3日)

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故障のため運転が休止されておりましたSLやまぐち号がJR山口線に帰ってくることとなり、お出迎えのセレモニーを行いました。

2年前のちょうどこの日、新山口駅を出発し津和野駅に到着後、運転に必要な石炭と水を積む炭水車に故障が発見されました。
それ以降、運転を休止するとともに、修繕と試験走行、点検など試行錯誤を繰り返し、古い機関車のため部品の調達もままならい中で相当なご苦労があったと思いますがこの度見事に修理を終え、復活を実現して頂きました。

町に響き渡る汽笛の音と町を包む石炭を燃やす香り、そして蒸気機関車としての迫力ある走る姿は津和野町の観光のシンボルと言っても過言ではありません。
運転休止中は観光への影響を少しでも食い止めようとDLやまぐち号や豪華寝台列車「瑞風」、観光列車の運転など、山口線と沿線地域を楽しんで頂くための様々な取り組みを行って頂いてまいりました。
JR西日本関係者のご努力とご協力に感謝の気持ちいっぱいです。

蒸気機関車は19世紀初頭より国内に広がり、我が国の産業の発展を支えてきましたが、その後、明治から大正、昭和へと時代の変遷にともない徐々にその役割を終え各地で廃止されてきた歴史をもちます。
山口線においても昭和48年に廃止となったものの、当時の関係者の熱意とご努力によって観光列車として走らせるべく、昭和54年に復活しております。

復活当時の町の盛り上がりは相当なものであったとうかがっておりますが、それ以来、山口線沿線の長閑な風景とマッチして走るSLやまぐち号は、全国の多くの人たちに親しまれ、本町の観光にとって無くてはならないものとなっております。
また、先人たちのご努力により伝えられ、今後も継承して行かなければならない歴史文化財産であるとも思っております。

一方で過疎化とともにローカル線を取り巻く環境も変化しており、山口線においても厳しい経営環境の中、JR西日本の皆さまには在来線も含め路線維持にご努力を頂いております。
津和野町としても、利用促進を図るため令和4年8月に津和野駅の全面リニューアルを実施するとともに、昨年には山口線全線開通100周年を記念しての沿線自治体と連携した団体利用助成、列車を活用した観光イベントなどを実施しております。
今後もふるさと納税の返礼品として列車に乗っての観光ツアー商品を取り扱うことなどを計画しております。

当日は、丸山達也島根県知事にもお忙しい中かけつけて頂き、一緒にお客様のお出迎えをして頂きました。
また、JR西日本からは奥井明彦広島支社副支社長にセレモニーへの出席とお出迎えを頂いており、広岡研二広島支社長には、新山口駅よりSLやまぐち号に乗車され、津和野入りをされております。

尚、新山口駅では出発式が行なわれ、村岡嗣政山口県知事と伊藤和貴山口市長がご出席をされたとお聞きしております。
津和野駅ではとても多くの一般の方々にSLやまぐち号の雄姿を見に来ていただき、その光景に感動いたしましたが、新山口駅においても大盛況であったと後にうかがいました。

2年振りの復活を契機として、今後も関係自治体やJR西日本の皆さま、そして地元をはじめ多くのファンの皆さまと連携を深め、愛するSLやまぐち号が末永く走り続けるよう、津和野町としても努力してまいりたいと思います。

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