島根補聴器助成プロジェクトとして医療法人いしみつ耳鼻咽喉科クリニックの石光亮太郎先生が来庁され、補聴器の購入助成に関するご要望を頂きました。
当プロジェクトは、島根県内の島根大学医学部や医師会等に属する医師の皆さまで構成され、難聴がもたらす人的及び社会的問題の研究とともに補聴器購入助成制度の推進に向けた活動をされております。
難聴になると社会的孤立を生み、就労や雇用をはじめ様々な影響を及ぼすこと、また、転倒や事故等のリスクが高まること、補聴器を使用することでアルツハイマー病や認知症、うつ、不安症などの発症リスクを低減させることなどについて、ご説明を頂きました。
その上で、身体障害者手帳の交付基準に該当しない難聴者を対象に、補聴器購入に要する費用の一部を助成する軽度・中等度難聴者補聴器購入助成制度の導入についてご要望を頂いたところであります。
津和野町の認知症における社会的費用が年間14億円であることや難聴治療による認知症対策コスト削減が1.3億円と推定されるなどのお話も聞き、補聴器購入助成の意義を再認識したところでもあります。
令和6年度は、おたふくかぜや帯状疱疹の予防接種助成を開始したところであり、これまでの福祉関連事業と合わせ年々経常経費が上昇していることから、今年度からの実施は財政的に困難であると認めておりますが、認知症対策を重点施策として取り組んでいる本町にとって関心の高い事業であり、今後関係者と検討を重ねてまいりたいと思います。