柳地区において吉松仁右衛門、治右衛門、十左衛門親子三人の二百八十回忌の追悼会が開催され、出席をしてまいりました。
吉松仁右衛門事件は、約280年前、親子三人の身の上に起きた不幸な出来事であり、『日原町史』の中で紹介されております。
三人が断罪に処せられた事件でありましたが、地元の柳村はもとより藩内では無実の罪であったと根強く伝えられてまいりました。
こうした背景の中、事件後今日に至るまで柳自治会をはじめ宿の谷自治会、中川自治会、そしてご親族末裔の方々等により、三人の霊を弔って来られました。280年もの長きにわたって、三人の霊に哀悼の意を尽くして来られた皆様にあらためて深く敬意を表するしだいであります。
当日は、朝10時過ぎからの吉松仁右衛門親子を祀った「三霊堂」においての菩提寺津和野興源寺様による供養からはじまり、夕方の慰労会まで、二百八十回忌ということから出席をいたしました。
これまで毎年の供養には、スケジュールが許す限り出席をしてまいりましたが、最初から最後まで滞在したのは初めての経験でありました。
この貴重な体験をしながら、長年にわたり営まれてきた吉松親子を弔う法要は、歴史文化という観点からも、我が町の重要な財産であると受けとめたところであります。会場設営や運営等にご尽力をされてこられた柳自治会の皆さまに心からの敬意を表するしだいであります。
法要後は、久しぶりに柳地区の皆さんとお酒を酌み交わし、楽しい一日となりました。