3月9日と10日の2日間、華道家元池坊津和野支部による花展が開催され、2日目の日に鑑賞させて頂きました。
この度も、丹精込めて生けられた多くの作品を一つ一つ拝見し、その見事さに、煩雑な日々に翻弄される心が落ち着きを取り戻すような豊かで集中した時間を過ごすことが出来ました。
先月のあいこい交流文化祭では、「花のまこと」を吟詠される前で花を生ける「華道吟」のプログラムに出演しましたが、事前の練習において生け花のさわりを教えて頂きました。
それをもって生け花の心が分かるとは到底言えないレベルでありますが、それでも、一度経験したことによって、これまでとは違う目で生けられた作品を一つ一つ鑑賞し、更に魅了されたしだいです。
用いられた花木や花器それぞれに選ばれた作者の思いがあり、色鮮やかな花と見た目には地味な葉や枝などがお互いを引き立て合っていることや、向けられる方角にも一つ一つ意味があり、全体としてのバランスがとられていることなど、人間社会にも通じるものがあると思考しながら、楽しませて頂きました。
花展を通して、華道が津和野町に相応しい歴史文化であることを改めて認識したところであり、大切な伝統を守り続けておられる華道家元津和野支部の皆さまに心からの敬意を表し、感謝申し上げます。