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上廣歴史文化フォーラム及び蘭学・洋学三津同盟締結記念講演会(令和5年9月2日)

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津和野体育館にて、「上廣歴史文化フォーラム」及び「蘭学・洋学三津同盟締結記念講演会」を開催いたしました。
主催は、公益財団法人上廣倫理財団、津和野町、津和野町教育委員会です。

本町は、令和3年11月に、江戸時代末期から近代にかけて優れた蘭学者・洋学者を輩出した共通の歴史的背景を持つ岡山県津山市と大分県中津市とともに、文化や学術交流、観光振興などによる地域活性化を連携して進めようと、「三津同盟」と呼称する協定を締結しました。

これまでも各市町でのシンポジウムの開催や学校間交流などを実施してきており、この度も交流事業の一環として、近世・近代の津和野における学問的背景と津和野出身の偉人森鷗外について、講演会を企画したものであります。

講師には日本文学研究者で森鷗外にも造詣の深いロバート・キャンベル先生にお願いをいたしました。
昨年は森鷗外没後100年の年であり、終焉の地東京都文京区において、区立森鷗外記念館を中心に関連する様々な事業が開催されておりますが、キャンベル先生もこれらの事業に協力されておられます。

私も文京区の事業に出席し、キャンベル先生のお話を聞きましたが、鷗外作品を読み解きながら分かりやすくお話をされた印象が素晴らしく、この度本町にお越し頂いて講演を頂けることをとても光栄に存じ、楽しみにしてまいりました。実際に、「ヰタ・セクスアリス」を中心に作品を読み解きながらの、「森鷗外の苦と楽について」と題したお話は期待通り素晴らしく、ご来場の皆さまにもご満足頂けたものと確信しております。

講演に続いては、ロバート・キャンベル先生と東洋大学大学院教授岩下哲典先生により「森鷗外と津和野」と題しての対談を頂きました。
こちらもお二人のやりとりを通して、森鷗外の人柄や、その時代背景と生き方などについて理解を深める機会となりました。
ご来場の皆さまには対談を通して三津同盟の意義についても感じて頂けものと思っております。

この度の講演会の開催にあたっては、公益財団法人上廣倫理財団と近世・幕末維新期「海洋国家」と「異国」研究会(海洋研)に多大なご支援とご協力を頂きました。心から感謝を申し上げます。

尚、三津同盟の事業としては、今年度その他に3市町を巡回する特別展「結成150年文明開化と明六社」を実施しており、9月30日からは津和野町郷土館で開催する予定となっております。
多くの皆さまにご来場頂きますことを願っております。

上廣歴史文化フォーラム及び蘭学・洋学三津同盟締結記念講演会

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