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第6回高津川流域治水協議会(令和6年3月22日)

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高津川流域治水協議会が益田市立図書館で開催され、出席をしてまいりました。

当協議会は、「気候変動等による近年頻発する激甚な水害に備え、高津川流域全体の水害被害を軽減させる治水対策「流域治水」を計画的に推進するための協議・状況共有」を目的として設置されたものです。

会員としては、益田市長、吉賀町長、津和野町長、島根県の土木及び農林部署、農水省及び林野庁、気象台、国交省、森林整備センターの関係者等にて構成され、事務局は国土交通省中国地方整備局浜田河川国道事務所が担っておられます。

会議ではまず、流域治水プロジェクト2.0(案)についての説明がありました。
国交省では、流域の関係者が協働して対策に取り組む「流域治水」を掲げ、全国109の一級水系と約500の2級水系における流域治水プロジェクトを策定されておられますが、今後の更なる気候変動による水害の激甚化に備え、対策の一層の充実を図るため、流域治水プロジェクト2.0をとりまとめておられます。

今後世界気温が2℃程度上昇したシナリオにて2040年頃には降雨量が約1.1倍、流量が1.2倍、洪水発生頻度が2倍になると試算し、気候変動を踏まえた河川及び流域での対策の方向性を、これまでの流域治水プロジェクトを更新する形にて、高津川水系においても、当協議会において案が示されたところであります。

当プロジェクトにおける方向性や具体策を構成する団体が共有し、それぞれが自らの役割を果たして行くことで流域全体の防災・減災対策を強化して行くこととなります。
高津川水系流域治水プロジェクト2.0が示された後の議題としては、出席者それぞれから、取り組み状況の報告を行いましたが、益田市からは防災公園の整備及び雨水ポンプ場の増強検討、島根県益田県土整備事務所からは津和野川や白上川における築堤・護岸整備、島根森林管理署からは森林整備による土砂流出抑制効果と森林の浸透能の向上など紹介頂き、非常に参考になりました。

津和野町からは、町内に多く存在している「田んぼ」の水を貯める機能を利用して、大雨の際に排水量を調整し、田んぼに水を貯め、ゆっくりと排水することで水路や河川の水位の上昇を抑え、周辺の農地や住宅等の浸水被害の軽減、更には下流域市街地への浸水被害リスクを低減する効果が期待できる「田んぼダム」の紹介をさせて頂いております。 

この取り組みは、国の多面的機能支払交付金を活用されており、単位面積あたりの単価加算があることがメリットですが、更に取り組み地域を広げて行く観点から、支援の充実をお願いしてまいりたいと考えております。

その他、美しい森林づくり条例を制定している本町として、災害に強い森林整備をはじめ、流域治水に対する責任を果たしてまいります。

第6回高津川流域治水協議会

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