安野光雅美術館協議会を開催いたしました。
当館の館長を務めて頂いている大矢鞆音先生、学識経験者としてご就任頂いている広島女学院大学福田道宏教授をはじめとする委員の皆さまより当館の運営について、ご意見を頂きました。
まず、当館での展示については、令和5年度においても4期に分け、「歌の世界」、「安野光雅の欧州探訪」、「安野光雅の日本探訪」、「楽しいすうがく」を各テーマとし、関連する作品を展示しております。
館外展は、萬鉄五郎美術館(岩手県花巻市)、明石市立文化博物館(兵庫県明石市)、あべのハルカス美術館(大阪市)にて開催しており、特にあべのハルカス美術館では会期中5万人近い方々にご来場を頂いたとの報告がありました。館外展を開催頂いた関係者の皆さまに御礼を申し上げます。
令和5年度の文化事業としては、舞台俳優佐々木覚三氏による安野作品の朗読公演、津和野町芸術士とコラボしたワークショップの開催、津和野高校合唱部に出演して頂きプラネタリウムを鑑賞する春の星空コンサートなどを実施しております。町内の児童・生徒をはじめ町民の皆さまに当館と安野光雅先生をより身近に感じて頂くことを重視したところであり、今後も継続してまいりたいと考えております。
また、株式会社東京美術社より大矢鞆音先生監修、津和野町立安野光雅美術館編集として、「安野光雅作品集」が発行されております。
安野先生が生涯に渡って残された数多くの作品の中から、代表的なものが網羅されており、お亡くなりになった安野先生と長く深いお付き合いをされてきた大矢先生にとっての情感のこもった、集大成の作品集とも言えるのではないかと考えております。
そしてそれは当館にとっても価値あるものであることは言うまでもなく、発行に携われた関係者の皆さまに敬意を表するしだいであります。
令和6年度の計画については、まず、館内展示では年間を通して「国際アンデルセン賞受賞40周年記念」という共通テーマにて、関係する作品を公開する予定としております。館外展についても、引き続き計画しております。
そして、町民の皆さまにも親しんで頂ける館を目指して、引き続きワークショップの開催等を行ってまいりたいと考えております。
尚、令和8年3月20日が安野先生生誕100年となることから、令和8年の年間を通して記念事業を実施するべく、令和6年度から全国へのPR等を始めて行くことをこの度の会議において確認しております。