島根県立津和野高等学校の卒業式が開催され、来賓としてお招きを頂き出席してまいりました。本年は70名の皆さんが卒業されます。
新型コロナウイルス感染症の渦中に入学された皆さんは、様々な制約の中で学校生活を送られ苦労も多かったことと思います。
しかしながら、卒業生代表の答辞や在校生代表の送辞からは、与えられた環境において精一杯の活動をされてこられたことが分かり、思い出の数々を語られていた様子から、立派に成長されたことをうれしく思いました。
私のあいさつでは、卒業生のみなさんそれぞれがこれから自分の道を進んで行く上で、楽しいこととともに、多くの壁や困難に直面することがあると思うが、常に前向きな気持ちで壁を乗り越えようと努力してほしいこと、時に挫折することもあるかもしれないが、失敗してもその経験が力になり次に必ず役立つこと、うれしいことや悲しいことや苦しいことをたくさん経験することが、人間力を高めることにつながり、自ら描いた将来や夢へ通じて行くこと、そして、前向きにがんばろうという気持ちがあれば、必ず誰かが理解し支えてくれることなど、はなむけの言葉としておくらせて頂きました。
藩校養老館の流れを汲む歴史と伝統ある津和野高校がまた一つ歴史を重ね、多くの人材を社会に輩出して行くことを、卒業生の一人一人の顔を拝見し、頼もしく、元気と勇気を頂いた素晴らしい機会となりました。