全国史跡整備市町村協議会の臨時大会が開催され、理事の立場にて出席をしてまいりました。
当会は、主に史跡名勝、天然記念物、重要文化的景観を有する市町村により組織され、史跡等の整備に関する調査研究やその具体的方策により、文化財の保存と活用の推進を図ることを目的としております。
令和5年11月1日現在の加盟市町村は629(市:435、町:177、村:17)で、津和野町も古くから加盟し、長年にわたり役員を務めております。
臨時大会は、毎年11月に開催されており、令和6年度予算重点要望事項や陳情行動について満場一致で採択された後、正副会長は国関係へ、その他は都道府県ごとに分かれて、それぞれの地元選出国会議員への要望活動を行いました。
要望活動終了後は、再び一堂が参集し、地区ブロックごとに陳情活動の結果報告を行い、その後、歴史作家であり、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師である河合敦先生による講演会が行なわれ終了となっております。
島根県選出国会議員要望では、〇史跡等買上げの充実、〇史跡等整備活用事業の拡充、〇埋蔵文化財発掘調査等の充実を重点項目として、令和6年度の予算要望を行った後、参加した5市町(出雲市、雲南市、大田市、益田市、津和野町)より各市町の史跡等の保存活用の計画について説明し、予算獲得への協力をお願いいたしました。
島根県からは9市町が当協議会に加盟しておりますが、それぞれが日頃から努力している文化財行政の取り組みに国会議員の皆さまには真摯に耳を傾けて頂き、ご理解を深めて頂いたことを感謝しております。
本町においては、豊富な歴史文化財を有するとともに、後世に残すべき財産を今に生きる責任としてしっかりと整備するとともに、観光等につなげて行かなければなりません。
厳しい財政状況でもありますので、国及び県の支援は非常に重要であり、今後も全国の市町村と連携し、協議会としての力をお借りしながら、財源の確保と文化財の保存活用を進めてまいりたいと思います。