津和野町要保護児童対策地域協議会を開催し、本町の管理ケースの状況や町内の児童家庭相談の概要、令和4年度の活動報告、令和5年度の計画等について、ご意見等を委員の皆さまより頂きました。
議題の終了後には、益田児童相談所より「里親制度について」のご講演を頂き、この取り組みについて関係者一同理解を深めました。
お話を要約して紹介しますと、里親制度とは、児童福祉法に基づいて、様々な事情により実親のもとで生活できない子どもたち(要保護児童)を家族として受け入れ、家庭の中で愛情を込めて養育する里親へ委託する児童保護制度です。
温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下で、子どもが成長する上で重要な大人との愛着関係の中で養育を行うことにより健全な育成を図ることを目的に、里親と児童相談所が連携して行います。
島根県の状況については、里親数が132世帯に対して委託中の里親数と児童数は26世帯であり、小規模住居型児童養育事業であるファミリーホームには6人となっております。要保護児童数は163人で、里親委託率は19.6%とのことでありました。
里親制度の課題としては、里親登録数を増やすことであり、中学校区ごとに登録して頂くことを目標としております。
また、里親家庭が地域や学校の中で受け入れられ、安心して暮らすことのできる支援体制や地域づくりを推進することも重要とのことでありました。
津和野町にも、里親登録をされ、受け入れの実績をもっておられる家庭がありますので、今後もご意見を聞きながら、児童福祉の重要な一翼を担っている里親制度の推進に向けて関係機関とともに更なる努力をしてまいりたいと考えております。