桑原史成氏が土門拳賞を受賞されました。


 水俣病が公的に確認されたのが1956年5月1日で、この時点で患者は既に現れ死亡者も出ていたのです。今年は確認の年から58年目を数えます。
 昨年(2013年)10月10日には現地の水俣(熊本県)において「水俣水銀条約」という有害な水銀の取引きを世界的に規制する条約が締結し、批准の方向で進行することになっております。このたびの写真展は、このような国際的な動きに添って企画したものです。
 ぼくが水俣病事件の取材を開始したのは1960年で、54年の歳月が経過します。撮影は断続的ですが継続してきました。写真の展示に際して、過去の記録からの編集を排して、現代から過去にさかのぼる逆編年の時系列ともいえる手法で試みました。
 終わりに、恐縮ですがぼくの写真集『水俣事件』(藤原書店)が昨年秋に出版されましたので報告させていただきます。

                                            報道写真家 桑原史成

 本館は、日夜変貌をとげている国内外のさまざまな出来事を、写真を通じて身近に紹介する場として設置されました。
 その主旨にそって、写真は、一瞬の出来事から忘れてはならない歴史の痕跡までを忠実に記録している報道写真という分野を、本町出身で、報道写真家として第一線で活躍されている桑原史成氏の写真を中心に展示しています。
 私たちの記憶の奥に埋没している歴史の一コマーコマを、来館者の皆さまが、展示写真からその記憶に再現していただけたら幸いです。
桑原 史成写真
桑原史成
くわぱらしせい
        

 
 2013年に優れた作品を発表した写真家に贈られる、第33回土門拳賞に桑原史成氏が選ばれました。対象となったのは、写真集「水俣事件」及び写真展「不知火海 The MINAMATA Disaster」です。
受賞記念写真展が、銀座ニコンサロン(5月/終了)、大阪ニコンサロン(6月/終了)、土門拳記念館(7月)で開催予定です。
 
水俣事件 Minamata disease Disaster
H26.6.20〜H26.9.17  開催中