本館は、日夜変貌をとげている国内外のさまざまな出来事を、写真を通じて身近に紹介する場として設置されました。
 その主旨にそって、写真は、一瞬の出来事から忘れてはならない歴史の痕跡までを忠実に記録している報道写真という分野を、本町出身で、報道写真家として第一線で活躍されている桑原史成氏の写真を中心に展示しています。
 私たちの記憶の奥に埋没している歴史の一コマーコマを、来館者の皆さまが、展示写真からその記憶に再現していただけたら幸いです。

桑原 史成
くわばら しせい
 
 
桑原史成写真展 第3期

『パプアニューギニア』
-独立から50年-

2025.10.17~2026.1.14
※休館日:木曜、12/29~31



                                                   
 桑原史成写真美術館の今回の展示は『パプアニューギニア -独立から50年-』を展示します。
 パプアニューギニアが国連の信託統治国から独立したのが1975年です。今年は独立から50年の節目にあたります。
 パプアニューギニアの独立で、その翌年に航空会社の「エアーニューギニア」が鹿児島との空路を開設したのです。僕は全日空の仕事(撮影)の取材で2度ほど現地を訪れました。その時のスナップ写真をここに展示します。
 かつて、旧日本海軍の真珠湾攻撃(米国)の後、誉れ高い山本五十六 司令官がパプアニューギニアの離島のニューブリテン島にあるラバウルに総司令官として赴任しました。
 ラバウルは南太平洋での戦闘、戦略の「司令部」でした。山本五十六 司令官は、部隊の視察のため軍用機で移動中に米軍機に追撃されて戦死しました。後に分かったことですが、日本軍が発進した電文が傍受されていたようです。

                          報道写真家 桑原 史成
SHISEI KUWABARA MUSEUM OF PHOTOGRAPHY