オバマ米大統領が、この12月1日の夜、ウェストポイントの陸軍士官学校でアフガニスタン戦略に関する演説を行い、最大で34,000人の米軍を追加して派兵すると発表した。

それに加えてNATO(北大西洋条約機構)も米国の要請で国際治安支援部隊7,000人(20カ国)を増派することで合意している。そして2年7ヶ月後の2011年7月から米軍の撤収を開始するとオバマ大統領が発表したことで、アメリカによるアフガン戦争は侵攻以来、10年余りで終息の方向に進むであろう。米軍が撤収という”出口戦略”を掲げての増派の背景には国内での厭戦気分に配慮しての対応と考えられる。

ここに展示の写真群は、旧ソ連が1979年に軍事介入して10年後の1989年に撤退する時期に撮影したものである。この当時は東西冷戦の最中でソ連はインド洋に進出する戦略でアフガニスタンに侵攻した。この時からアフガニスタンは冷戦の狭間で翻弄されることになった。

米国は2001年に起きた同時多発テロを契機に国際テロ組織「アル・カーイダ」を掃討するためにアフガニスタンの空爆を開始して、現在68,000人の軍隊を駐留させている。米軍の死者は3,000人余とされる。この30年、アフガニスタンの民衆は、反政府ゲリラによる内戦と外国軍の掃討作戦による戦禍はまだしばらく続く。安寧の日々を願わないではおれない。
                     報道写真家 桑原史成
 本館は、日夜変貌をとげている国内外のさまざまな出来事を、写真を通じて身近に紹介する場として設置されました。
 その主旨にそって、写真は、一瞬の出来事から忘れてはならない歴史の痕跡までを忠実に記録している報道写真という分野を、本町出身で、報道写真家として第一線で活躍されている桑原史成氏の写真を中心に展示しています。
 私たちの記憶の奥に埋没している歴史の一コマーコマを、来館者の皆さまが、展示写真からその記憶に再現していただけたら幸いです。
桑原 史成写真
桑原史成
くわぱらしせい
        
【お知らせ】
※年末年始の休館日はありません。
※開館時間 9:00〜17:00(最終入館は16:45)
※次回の休館日 平成21年9月17日(木) ※展示替のため

「アフガニスタン〜冷戦に翻弄された30年〜」  H21.12.18〜H22.3.17  開催中