ベトナム戦争が終結したのは1975年、この年に隣国のカンボジアではポル・ポト政権が全土を掌握して、世にいう殺戮の暗黒の国家が4年間余にわたって続いた。
1978年12月25日にベトナム軍と親ベトナム派のカンボジア救国民族統一戦線軍がカンボジアに侵攻を開始し、翌年の1月7日に首都プノムペン入城を果たした。悪名の高いポル・ポト(本名:サロット・サル)書記長を最高指導者としたクメール・ルージュ(赤いクメール)軍は敗走し瓦解することとなった。そして現在のカンボジア人民共和国が1月10日に成立した。
新たな国づくりが始まった1979年から、今年は30年の節目にあたる。小国のカンボジアの国難は隣国でのベトナム戦争がなければ起きなかったとも言われ、東西の冷戦の狭間で翻弄された。
カンボジアに侵攻したベトナム軍は10年後の1989年に撤収し、それからでもちょうど20年の節目にあたる。カンボジア全土のいたるところに殺戮が行われた歴史の現場が残り、罪もなく殺された教職者や行政の役人、その家族、また資本主義社会の恩恵にあずかった富裕層のインテリー(学生)など約100万人が殺されたと伝えられる。
首都プノムペンのトゥール・スレン収容所には死者たちの頭蓋骨や遺品、ポル・ポトの胸像などが置かれている。
                                 桑原史成
 本館は、日夜変貌をとげている国内外のさまざまな出来事を、写真を通じて身近に紹介する場として設置されました。
 その主旨にそって、写真は、一瞬の出来事から忘れてはならない歴史の痕跡までを忠実に記録している報道写真という分野を、本町出身で、報道写真家として第一線で活躍されている桑原史成氏の写真を中心に展示しています。
 私たちの記憶の奥に埋没している歴史の一コマーコマを、来館者の皆さまが、展示写真からその記憶に再現していただけたら幸いです。
桑原 史成写真
桑原史成
くわぱらしせい
        
【お知らせ】
※年末年始の休館日はありません。
※開館時間 9:00〜17:00(最終入館は16:45)
※次回の休館日 平成21年9月17日(木) ※展示替のため

「カンボジア〜ポル・ポト政権崩壊から30年〜」  H21.9.18〜H21.12.16  開催中