この3月11日、1000年に1度とまでいわれる大震災から1年が過ぎた。警察庁の発表で死者15,854人、行方不明者3,155人(平成24年3月11日現在/警察庁まとめ)と発表されている。
ぼくは、震災が起きてこれまでに5度ほど現場を訪れてきた。津波で一瞬のうちに地獄に引きずり込まれて行った、死者たちを言うにおよばす、着の身着のまま現世に放り出された生存者たちの心中を思もんばかずにはおられない。父母や妻子、兄弟・姉妹、それに恋人や友人・知人を失った人々の耐えることがどんなに過酷なことか、私たちには想像を絶する。それに職場の展望も開けない多くの人たちの実情も心苦しい。
巨大な津波の未曾有な悲劇は、2次災害というべき原発事故を誘発してしまった。東京・福島発電所が出す放射性物質の推定放出量は毎時1,000万ベクレル強とされ、被曝線量が100ミリシーベルト(蓄積量で)になると癌の発生リスクが0.5%増すといわれる。
福島第1原子力発電所の事故の「収束」が発表されたが、避難住民の帰還は、まだ始まっていない。目にも見えず、臭いや色もない不気味な放射線は人知れず人類をはじめ自然界をも、じわじわと蝕み始めている。
被災者への補償問題の解決で、ことに放射線量の蓄積がもたらす病床は水俣病事件と同じように2世代までおよぶ半世紀強の単位で見る必要があるのではなかろうか・・・・。
報道写真家 桑原史成![]() |
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「津波−第2部・東日本大震災」
H24.3.16〜H24.6.13 開催中 |
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