平成21年度展示スケジュール

秋期展 平成21年9月11日(金)〜平成21年12月9日(水)


開館時間:通常 9:00〜17:00(最終入館16:45)
入館料:大人800円(650円)中高生400円(250円)小学生250円(100円)
( )内は20名様以上の団体料金
   
・第1展示室
展示ブース1 「安野光雅・旅の絵本シリーズ第7弾 〜新作 旅の絵本Z(中国編)〜」
展示ブース2 「澤地久枝さんの安野光雅コレクション」
展示ブース3 「日本憧憬」V


 ・第2展示室  
「もりのえほん」
「空想の絵本」V

第1展示室


「安野光雅・旅の絵本シリーズ第7弾 〜新作 旅の絵本Z(中国編)〜」
(展示期間:9月11日〜3月10日)


「旅の絵本」シリーズ7作目となる〈中国編〉の表紙絵(福音館書店提供)
「旅の絵本」独特の詳細な俯瞰図の中に多くの物語が隠されている

●「旅の絵本」Z〈中国編・新作〉・・・秋・冬期
今年9月に発売が予定されている『旅の絵本Z』〈中国編〉(福音館書店)の原画を安野光雅美術館にて初公開いたします。
これまで中部ヨーロッパ、イタリア、イギリス、アメリカ、スペイン、デンマークと旅をしてきた旅人が中国へと歩みを進めます。
旅人の進む道の先にはその国に関わるさまざまな文物がちりばめられており、絵本を読む人の数だけ物語は広がってゆきます。中国の美しい町並を旅人と共にお楽しみ下さい。



「澤地久枝さんの安野光雅コレクション」
(展示期間:9月11日〜3月10日)


丸い色紙をせんべいに見立てた書簡

「つわのいろは」の雛飾り


●澤地久枝さんの安野光雅コレクション・・・秋・冬期
昨年度ご好評いただいた澤地久枝さん秘蔵の安野光雅コレクションを新たに展示いたします。
安野さんと澤地さんの交流はとても長く、安野さんはこれまで50冊近い澤地さんの本の装丁を手がけています。その作品は澤地さんの作品に寄り添い時に澤地さんを元気づけることもあったといいます。
澤地さんが2002年に出版した『道づれは好奇心』の装画は、その当時、澤地さんが抱えていた思いに気づき、それに応えるかのように、好奇心いっぱいにこれから旅に出ようとする少女が描かれていました。澤地さんはこの「あとがき」で、「懲りない人間」の私は、この絵を目にしてわれにかえり、膝を叩く思い。現金に元気になった。」と述べ、また、「良き人との出会いに恵まれて、倖せな人生であることの一端は、この本の装画にのぞいている。」と賛を寄せています。
澤地さんと安野さんはともにシルクロードを旅したこともあり、旅の途中、様々な題で詠み交わした漢詩には、笑いと涙、追憶や希望が感じられ、二人の間の「あ・うん」とも言うべき絶妙の呼吸を感じ取ることが出来ます。
展示では、澤地さんの著書を飾った装丁画の他、シルクロードの旅の途中でのスケッチ、また安野さんが澤地さんへ贈った書簡や色紙、手彫りの落款印章など、澤地さんならではの安野コレクションを公開します




「日本憧憬」V

●日本憧憬V… 毎期展示替
安野さんは国内外を問わず現在もスケッチの旅に出かけています。その旅は、安野さんが気の向くまま車を走らせる旅もあれば、時に司馬遼太カさんや出版社の編集者とともに歩き訪ねた道の記憶でもあります。
心動かされた風景に出会うまで、画材を携えながらいろいろな場所を探します。安野さんの言葉に置き換えると「お嫁さんか恋人を探す」(『絵のある人生』より)ような場所探しです。気に入った場所を見つけるとお気に入りの折りたたみ椅子に座り、一心にスケッチを始めます。 
風景は一瞬のものであり、風景が留まっていることはなく、良いと思いながら通り過ぎた風景でも、戻って同じ場所に立つと雲の流れや日の差し加減が違い、まったく別の風景になってしまうといいます。
山に囲まれた津和野で生まれ育った安野さんは山があると安心するといい、描きたいと思う風景にも山があることが多いといいます。
今年度は『司馬?太郎さんが歩いた道』と『風韻憧憬』から、日本列島を南から北へとさかのぼって展示します。
安野さんが心動かされた美しい日本の風景をご覧ください。



第2展示室



「もりのえほん」
ほら、森のざわめきが聞こえてきませんか?


●もりのえほん ・・・秋・冬期

安野さんは、ヨーロッパを旅する時、よく森で休息を取るそうです。そうして、荘厳で静寂な森のたたずまいに旅の疲れを癒されていたといいます。
絵本の扉絵には、少年と少女が森に入ってゆく姿が描かれ、絵を見る人を森の世界へ誘っています。
森の中には、簡単にみつけられるものから、なかなかみつけることが出来ないものまで色々な動物たちが隠れていてます。安野さんも「自分で見つけることが大切。人に教えてもらうものではない。」と言います。五感を研ぎ澄まし、自分でみつけてこそ意味があるのだと・・・。
木々のざわめきと川のせせらぎが聞こえる静かな森も、一歩足を踏み入れると、たくさんの動物たちが隠れているとてもにぎやかな森です。あなたも、森で出会うさまざまな動物たちと、あなただけの物語を綴ってください。



「空想の繪本」V
 

●空想の繪本V・・・毎期展示替
  『空想の繪本』は『数理科学』や『科学朝日』等に連載された作品をもとに、「たねあかしのようなこと書こう」と1冊にまとめた絵本です。
  モナリザを題材にした作品では、モナリザの顔のジグソウパズルをよく見ると・・・・、ボトルに入った悪魔は実は・・・・、安野さんはこの作品で「思考実験」と称して、様々な試みをしています。
  物の形やことばから「これはこうなったらどうなるだろう」と考えた安野さんの空想はどんどん広がり、完成した作品は見る人の心を和ませる洒落やユーモアに満ちあふれたものになっています。
  時には「できそうでできないつもり」で描いた絵を、見た人がそっくりな模型を作って送ってきたこともあったといいます。また、 作品と一緒に、添えられている安野さんの説明を見てゆくと驚きと発見はさらに深まります。
  ペンローズの三角形やクラインの壺などの数理的理論、大きなコーヒーカップや一年で一粒しか出来ない種など、安野さんの空想は無限に広がり、それぞれがまた新しい話へとつながってゆきます。
  「「空想」の源泉」とも言うべき安野さんが試みた作品の数々を4期に分けて展示します。



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