平成18年度展示スケジュール
年間テーマ「安野光雅 繪本の世界」

夏期展 平成18年6月9日(金)〜平成18年9月13日(水)


開館時間:通常 09:00〜17:00(最終入館16:45)
入館料:
大人800円(650円)中高生400円(250円)小学生250円(100円)
           ( )内は20名様以上の団体料金
   
 ・第1展示室
  展示ブース1 「雲の歌・風の曲」 
  展示ブース2 「ヨーロッパ紀行T」(オランダ、ドイツ)
  展示ブース3 「壺の中」 

 ・第2展示室  
   「繪本平家物語」
   ※春期に展示した作品の内、一部展示替えを行っています。



第1展示室
「雲の歌・風の曲」

「雲の歌・風の曲」より『おやすみなさい こどもたち』

「雲の歌・風の曲」より『津和野の風』

「雲の歌・風の曲」本表紙

 この作品は安野のはじめての詩画集として作られたものです。
 安野は画家として絵を描く一方、たくさんのエッセーなどを著してきました。実際、簡明でユーモアあふれる安野の文章が好きだという人が多いという話はよく耳にします。そんな言葉のセンスを持つ安野は詩人でもあったと感じさせられる一作です。
 きっかけは、美術館を訪れた音楽家・森ミドリさんの目にとまった安野作のいろは歌「つわのいろは」(いろは四十八文字を一字ずつ全部使って作った歌)。森ミドリさんは、それに即興で曲をつけられ、後日、「詞を四番くらいまで作って下さいませんか」と依頼されたのが最初でした。詞は五番まで書き足され「津和野の風」という歌になっています。その後、書きためられた31曲の詞に森ミドリさんによる曲がつけられたのが、この「雲の歌・風の曲」シリーズです。
 「わたしの詞は、どうも理におちる嫌いがあります。しかし文語体はそのリズムが曲の役目をするのか、理を抜きにして頭を通り越します。曲がつけばなおのこと、頭というより喉から飲み込んでしまうように体に入ってくるのだと思います。わたしの雲のような詞が、すばらしい風の曲にのって入ってくるというわけです。よくも悪くも……、『歌とは、そういうものだったのかもしれない』と思っています。」という安野の詞は、五七五調のなじみやすいリズムのもの、また、童心の素直な気持ち、大人の優しい眼差しを感じるもので言葉の世界に引き込まれていきます。
 詞とともに添えられたかわいらしい絵もお楽しみください。



「ヨーロッパ紀行T −オランダ・ドイツ−」

「オランダの花」より『レーワルデンの運河と船』

「ドイツの森」より『ニュルンベルグ』

 安野が描く風景画の舞台で多いのがヨーロッパです。安野はレンタカーで地図を片手にスケッチ旅行をするといいます。描かれるのは誰もが知っている名所旧跡、観光地ばかりではなく、田舎の風光明媚な村や丘など、安野の目に留まった景色です。
 安野はスケッチする場所に出合うことを「お見合いするようなものだ」と言います。一期一会で描かれたヨーロッパ各地の風景画をお楽しみください。
 夏期に展示するのはオランダとドイツの風景画です。オランダは安野が初めてのヨーロッパ旅行で訪れた思い出深い土地、ドイツはベルリンの壁崩壊以後の著しい変化を目にしてきた土地だと言います。そんな感想を綴ったエッセーとともにご覧頂きます。

*秋期、冬期はイタリア、スペイン、スイス、フランスなどを描いた作品に替えます。



「壺の中」

※春期展と同じ



第二展示室
「繪本平家物語」

「繪本平家物語」より『小督』

※春期展と同じ