平成17年度展示スケジュール
年間テーマ「絵とイマジネーション」

秋期展 平成17年9月9日(金)〜平成17年12月7日(水)


会期中無休
開館時間:通常 09:00〜17:00(最終入館16:45)
入館料:
大人800円(650円)中高生400円(250円)小学生250円(100円)
                 平成17年9月9日より入館料が改定
   
 ・第1展示室
  展示ブース1 「つい きのうのこと−續 昔の子どもたち−」 
  展示ブース2 「シンデレラ」
  展示ブース3 「歌の風景」(後期) 
  展示ブース4 「季節の草花(秋)−野の花と小人たち・みちの辺の花−」 

 ・第2展示室  
  展示ブース1 「きつねのざんげ」
  展示ブース2 「かぞえてみよう」



第1展示室
「つい きのうのこと−續 昔の子どもたち−」(最新作


 この作品は、2003年に発行された「昔の子どもたち」の続編で、今年5月25日に発行された最新作の原画を展示公開します。
 27点からなる作品では、安野が自らの子ども時代(昭和初期)を振り返り、思い出を絵日記風に表しています。友だちの家で初めて『活動写真』を観たときの感動、津和野・稲成神社のお祭りで目にした数々の催しがおもしろかったことなど、「つい きのうのこと」のように思い出される記憶の数々が描かれています。
 懐かしくほのぼのとした想いで創作されたということが、きっと伝わってくることでしょう。



「シンデレラ」(初公開展示)

 この絵本は1974年に描いたものです。
 つまり、いまからおよそ30年前の仕事ということになります。
 そのころ、世界文化社に重松祥司という青年編集者がいました。碁について言うと、今は彼の方が強いけれど、そのころは、わたしのほうが強くて、いつもわたしが威張っておりました。彼は、仕事のできる人で、後にその世界文化社の重役になりましたが、何時しか頭がグレイになりはじめ、退職のときがきました。そして身辺を整理していたところ、むかしわたしが描いた絵がいろいろと出てきたというのです。それらの絵の中で、主にカットを中心にして「安野光雅のいかれたカバン」という本を出したばかりです。
 その本の中には、いろんなことが書いてありますので、機会があったら、見て下さい。
 このシンデレラの絵本は、その同じころ、わたしが描いたものです。古いし、そのころは紙も絵の具も違っていたので、今となってはその色などもかわり、むかしの絵などを見せるのははずかしいと思うのですが、しかし、これも通って来た道なので、せっかく出てきたんだから、恥をしのんで見てもらおうということになりました。
 文章は他の方が書かれたのですが、ここでは、わたしが簡単に文字の部分を、書き添えることにしました。
 よく、知られているお話ですから、自由に想像して見て下さい。    (安野光雅)



季節の草花(秋)−野の花と小人たち・みちの辺の花−

 わたしたちは、季節の移ろいを路傍の草花や樹木の変容で感じることがあります。そんな身近にある草花を安野は好きだと言います。
 今年度は安野が描いた「野の花と小人たち」「みちの辺の花」シリーズから秋に花を咲かせる草花をご紹介します。




「歌の風景」(後期)

 安野が世界で歌い継がれてきた歌の故郷を訪ねて描いた風景画です。「野なかの薔薇」や「聖夜」など誰もがよく知っている歌をテーマに描かれた水彩画です。



第二展示室
「きつねのざんげ」

 この作品は、1975年に千趣会から出版され、その後改訂を加え、1979年に岩崎書店から出版された絵本の原画21点で構成されています。当館では初公開となります。
 偉大な偽善者たろうとした狐の独白からなる物語と、狐の心情を映し出したかのような美しくももの悲しい水彩画の世界をご覧ください。




「かぞえてみよう」

 「かぞえてみよう」は、1975年に講談社から出版された絵本の原画で、14点の作品から成っています。
 雪に覆われ何もない(=0)風景に、次第に人々や建物、植物、動物などが加わっていき、村が発達していく様子が描かれています。同時に、1月から12月までの季節の移り変わり、また、一日の様々な時刻も表されており、見る者を数の世界へ誘うだけでなく、私たちに村の物語を想像する楽しみも与えてくれます。