〔平成15年度 安野光雅美術館 展覧会〕

年間テーマ
安野光雅の絵本の仕事「ふしぎなえ」から「旅の絵本」」まで

第3期
会期:平成15年9月12日(金)〜平成15年12月10日(水)

       (会期中の休館日はありません)

 ・第1展示室
  展示ブース1 「空想の繪本」    15点
  展示ブース2  最新作「旅の絵本V」23点
  展示ブース3 「スペインの風景」  22点
  
 ・第2展示室
  展示     「繪本平家物語」   31点

「空想の繪本」
 科学雑誌の表紙を飾った作品が中心となります。絵の中のモチーフは私たちが日常目にするよく知っているものです。しかし、それは空想と連想により、ユニークで不思議なものに変化して描かれています。本展では制作裏話をあわせてご紹介します。

「旅の絵本V−スペイン編−」(2003年9月10日発行の最新刊)
 「旅の絵本V」は「旅の絵本I〜IV」(中部ヨーロッパ編、イタリア編、イギリス編、アメリカ編)に引き続く旅の絵本シリーズ第5弾でスペインをテーマに描かれた作品です。
 一人の旅人がスペインを旅をしていく道中を、空から俯瞰したような視点で描いた絵の中にはバルセロナ、トレド、セビーリャ、パンプローナなど各地の伝統行事や芸術文化、特徴ある風土が緻密に描き込まれています。

「旅の絵本V」より (C)ANNO & ANNO ART MUSEUM

「スペインの風景」
 画集「スペインの土」に収録された作品の中から展示します。スペイン各地の風景を水彩で表した作品です。同じくスペインを描いた「旅の絵本V」と併せてご覧頂くと、より一層お楽しみ頂けるとことでしょう。

「繪本平家物語」
 この作品は、平家物語の原典を読み込んだ安野が、自ら感じた平家一門の栄華と滅亡の歴史を、7年余りの歳月をかけて完成させた80点からなる大作です。今回はその中から31点を展示します。絹地に墨や岩絵具で着彩するという日本画の手法で描かれた作品は、安野が描く他の水彩画作品とは、また異なった趣を感じさせます。
 安野は、この作品を描くにあたり、京都、壇の浦、太宰府など平家物語の舞台となっているほとんどの場所を踏査したといいます。そうした取材により描かれた鎧武者達の合戦場面や静寂な海・山などを表したそれぞれの作品は物語の緩急を見事に捉えています。