〔平成15年度 安野光雅美術館 展覧会〕

年間テーマ
安野光雅の絵本の仕事「ふしぎなえ」から「旅の絵本」」まで

第2期
会期:平成15年6月13日(金)〜平成15年9月10日(水)

       (会期中の休館日はありません)

 ・第1展示室
   展示ブース1 「昔のこどもたち」 35点
   展示ブース2 「天動説の絵本」  24点
   展示ブース3 「水のある風景画」 20点
   その他     「津和野の記憶」    1点
           「青野林道」      1点
           「橿原の野」      1点
                 (合計)82点
 ・第2展示室
   展示      「歌の絵本一日本の唱歌より−」 31点

 「昔のこどもたち」は、安野が自分の子ども時代を振り返り、遊びや生活などの思い出を絵日記風に綴った、遊び心いっぱいの35点の作品です。自然の中で素朴にのびやかにと活動する子どもの姿、四季折々に行われる、地域の伝統文化に親しんでいる懐かしい様子などが、柔らかい筆遣いで描かれています。また、絵に添えられた文章は、津和野の方言で書かれ、子どもの素直な感情が表れた楽しいものになっています。安野のいきいきとした子ども時代が目に浮かぶような作品は、鑑賞者にとっても、自分の思い出と重なるものが多くあることでしょう。

 「天動説の絵本」は『天動説を信じていたころの人びとは、世界がどのようなものだと考えていたか』ということをわかりやすく表現した24点からなる作品です。現在では常識とされている地動説が真実として受け入れられるまでの人々の苦難の歴史が描かれています。幼い頃から地球儀を見て、地球は丸いと知っている私たちにもう一度何が正しいことなのかを考えてほしいという思いが込められています。また、この作品は美術館プラネタリウムでも上映されていますので、あわせてご覧下さい。

 「水のある風景」は安野が描いた数ある風景画の中から、日本やヨーロッパ各地の清々しい水辺が描かれた風景画20点を紹介します。暑い季節、水のある風景画を観て涼を感じてください。

 第2展示室では「歌の絵本一日本の唱歌より−」31点を展示します。
 『ふるさと』や『我は海の子』など、世代を越えて歌い継がれてきた素朴な童謡や唱歌の情景が、淡い色調の水彩や、叙情的な切り絵で表現されています。それぞれが唱歌の中に歌い込まれた情景を醸しだし、安野の、また観る側の心象風景を映し出しているかのようです。思わず口ずさみたくなる歌の世界をお楽しみ下さい。